【PHEVの航続距離延長】ポルシェ・カイエン 改良新型、欧州で発表 ハイブリッドのバッテリー大型化
公開 : 2020.11.05 10:50 更新 : 2022.06.22 14:32
ポルシェ・カイエンE-ハイブリッドの改良新型が発表されました。プラグイン・ハイブリッドのバッテリーを大型化して、電気での航続距離を30%延長しています。ドライブモードの調整により充電機能も改善されています。
バッテリー容量を拡大し値上げ
ポルシェは、カイエンおよびカイエン・クーペのプラグイン・ハイブリッドモデルのバッテリー容量を拡大し、電気のみの航続距離を最大30%向上させた。
新型パナメーラE-ハイブリッドと同様に、バッテリー容量を14.1kWhから17.9kWhにアップグレードしており、航続距離は5km増加して48kmとなっている。最上位モデルのターボS E-ハイブリッドは、航続距離が30kmから42kmに増加した。
ポルシェによれば、カイエンE-ハイブリッドの全モデルは、航続距離が十分に確保されているため、ドイツでは税金の減免を受けることができるという。
パワートレインは、現行モデルの3.0L V6ターボエンジンと電気モーターを引き継いでおり、455psを発生。ターボS E-ハイブリッドも変更はなく、4.0L V8ツインターボエンジンと電気モーターの組み合わせで670psを発生させている。
また、ドライビングモードを調整し、日常的なE-チャージモードでの充電目標を100%から80%に下げた。
スポーツとスポーツ・プラスモードは以前からこの仕様だったが、E-チャージは違った。ポルシェは、この変更により、E-チャージモードでの走行が「以前よりも効率的(低燃費)になる」としている。
英国では現在受注が始まっており、価格は約2000ポンド(27万円)上昇して6万9980ポンド(955万円)からとなっている。