【ニスモも出る?】新型日産キャシュカイ 新プラットフォーム、eパワー採用 詳細が明らかに
公開 : 2020.11.16 05:50 更新 : 2021.03.05 18:51
日産が海外で展開する新型キャシュカイの詳細が公開されました。新プラットフォームを採用して乗り心地が向上したほか、eパワーを新たに導入。運転支援システムのプロパイロットを搭載するなど、充実装備が特徴です。
海外で主力の小型クロスオーバー
日産は、新型キャシュカイの詳細を公開した。海外で展開するベストセラーのクロスオーバーであり、来年初頭のデビューに向けて開発を進めているモデルだ。
日産が「先駆的な」クロスオーバーと呼ぶ3代目キャシュカイは、欧州で300万台以上、全世界で500万台以上販売された歴代モデルをベースに、セグメントをリードすることを目指している。
英国で設計、製造され、新しいプラットフォームを採用する。従来のディーゼルエンジンは廃止される。
日産が公開したのは、カモフラージュされたプロトタイプと、ヘッドライトを拡大したティザー画像のみ。
しかし、プロトタイプの画像を見る限り、全体的なプロポーションは大きく変わらないものとなっている。フロントマスクは、あまり過激ではないものの、新型ジュークのデザインにインスパイアされている。
日産欧州法人の商品企画責任者であるマルコ・フィオラバンティは、デザインの目的は「より筋肉質でありながらダイナミックなイメージ」で、「このセグメントで最高のスタンス」を提供することにあるとしている。それを実現するために、より広いトレッド幅、より大径のホイール、より強いショルダーラインを採用したという。
現行モデルよりも大型化しているが、Cセグメントのサイズは維持している。全長は35mm延長され、そのうち20mmがホイールベースに、残りがフロントオーバーハングに追加されている。
また、車幅は32mm広く、車高は25mm高くなっている。トランク容量も50L拡大された。
軽量化と剛性アップを実現
キャシュカイの土台となるのは、ルノー・日産・三菱アライアンスのCMF-Cプラットフォームの新バージョンで、電動化に対応するための改良が施されている。日産によると、効率性とダイナミクスの両方を向上させるため、軽量化と高剛性を実現しているという。
現行モデルよりも超高張力鋼板の比率が高く(20%から30%へ)、床下構造の剛性が向上している。また、ボディの主要な接合部には構造的な接合が施されており、強度がさらに向上。全体的に現行モデルと比較して41%向上している。
同時に、トランクリッドと燃料キャップに複合材を採用したこと、ドアとボンネットにアルミを採用したことで21kgの軽量化を実現。ボディ全体で60kgの軽量化に成功した。
サスペンションのレイアウトは引き継がれた。最大19インチのホイールを備えた二輪駆動モデルでは、リアにトーションビームを採用。20インチホイールの四輪駆動モデルでは、マルチリンク式を採用している。
日産によると、トーションビームに垂直方向に配置されたスポッティングとダンパーが、「優れたアンチロール性能を維持しながら、落ち着きのある乗り心地」を実現しているという。
一方、ロードノイズを低減するためにブッシュを介してサブフレームに取り付けられたマルチリンクは、「乗り心地とダイナミックなレスポンスのバランスはセグメント最高クラス」とされている。