【ホットなディーゼルSUV】アウディSQ5 TDI 改良新型、欧州発表 パワートレイン刷新
公開 : 2020.11.16 11:00
アウディSQ5 TDIの改良新型が欧州で発表されました。スタイリングや車載システム、パワートレインを改良し、最大トルク71.3kg-mのホットなSUVへと進化。燃費やNOx排出量も改善されています。
燃費とパフォーマンス向上
アウディは、パフォーマンスSUV「SQ5」に改良を施した2021年モデルを発表した。パフォーマンスの向上、デザインの変更、新技術を盛り込んでいる。
スタイリングの変更点は、ハニカムメッシュ構造のフロントグリルの採用や、リアのデザイン変更など。
SQ5 TDIはマイルド・ハイブリッドの3.0L V6エンジンを搭載しているが、エンジン本体やエネルギー回生システムの改良により、燃費と性能を向上させている。
例えば、従来のアルミ製ピストンは、より軽量な鍛造スチール製のものに交換されている。新たに導入された凹部を利用して、熱損失を減らし、「燃焼がより速く、より効率的になる」という。
また、燃料噴射装置の精度を高め、インタークーラーの吸気口を短くすることで、ターボチャージャーの過給圧の立ち上がりを早くしているという。
出力は340psと、現行モデルの347psに比べてわずかに低下しているが、1750~3250rpmの幅広い回転域で71.3kg-mのトルクが得られ、ピークパワーへの到達も以前より早くなっているという。0-100km/h加速は5.1秒、最高速度は250km/hに達する。
48Vマイルド・ハイブリッドシステムは、電動コンプレッサーの調整により、低速走行時や加速時のターボチャージャーの性能を向上している。
アウディは、パワートレインを改良したことで、「新しいユーロ6d ISC-FCM AP排出ガス基準を大幅に下回る」とし、排気システムに選択的触媒還元を導入することで、NOx排出量を「劇的に削減」したとしている。
燃費はWLTPサイクルで14.6km/lを達成し、CO2排出量は216g/kmとなっている。
スポーティなセッティング
従来通り、パフォーマンスを重視したサスペンション・セッティングを採用し、車高を標準モデルより30mm下げた。オート、コンフォート、エフィシェンシー、ダイナミック、オフロード、インディビジュアルの6つのドライブモードを用意。
また、最上級の「ヴォルスプラング」グレードには、リアアクスル全体にトルクを配分するためのスポーツ・ディファレンシャルが採用されている。
車内には、最新世代のMMIタッチスクリーン(10.1インチ)が搭載されており、MIB 3ソフトウェアにより音声やステアリングホイールのボタンから操作することもできる。
ヴォルスプラングには、ヘッドアップディスプレイ、バング&オルフセンのサウンドシステム、パノラマガラス・サンルーフ、電動調整式ステアリングホイールが追加される。
価格は標準のSQ5が5万6600ポンド(789万円)から、ヴォルスプラングが7万1750ポンド(1000万円)から。
367psのプラグイン・ハイブリッド(ガソリン)を搭載したQ5 TFSIeの詳細はまだ明らかにされていない。