【生産コスト見合わず】BMWとミニ、主要モデルからディーゼルモデル撤廃 欧州 需要も減少傾向
公開 : 2020.11.25 10:50
BMWとミニが欧州で展開する主要モデルから、ディーゼルエンジンが廃止されることになりました。ディーゼル人気の低下により、環境規制に対応したエンジンの開発や生産コストが高くなったことが理由と考えられます。
厳しい欧州の排出ガス規制に対応せず
BMWは、英国のラインナップからミニを含めた複数のディーゼルエンジン搭載モデルを廃止すると発表した。
来るべきユーロ6dの排出ガス基準を満たすためにディーゼルエンジンをアップグレードしなければならないが、対象となるモデルは来年改良を受ける予定にあるため、継続する価値がないと判断されたようだ。
また、ミニはディーゼルSUVのカントリーマン・クーパーDの受注を取りやめる。7月にユーロ6d対応エンジンが設定されたものの、ディーゼルの人気が減少したため廃止されることとなった。
広報担当者は「顧客の好みを反映させるために、製品ラインナップを継続的に見直し、洗練させている」と述べた。
BMWは、SUVの最上位モデルであるX5、X6、X7のM50dモデルの生産を欧州全域で中止した。2016年に導入された6気筒クワッドターボエンジンは、400psと77.5kg-mのトルクを発揮する。
2シリーズ・クーペと2シリーズ・コンバーチブルは現在、218iに搭載される1.5L 3気筒からM240iに搭載される3.0L 直列6気筒まで、ガソリンエンジンのみのラインナップとなっている。
公式には発表されていないが、以前の報告によると、ディーゼルの人気が落ちてきたため、生産コストに見合わなくなっているようだ。
ここ数年、多くのメーカーがディーゼルモデルのラインナップを減らしたり、完全に廃止したりしている。また、AUTOCARが収集したデータでは、英国で販売されているディーゼル車の数は過去5年間でほぼ半減している。