【車内スペース拡大】フォルクスワーゲン・ゴルフ・エステート(ヴァリアント)/オールトラック 欧州発売
公開 : 2020.11.27 09:50
新型VWゴルフ・エステート(ヴァリアント)とオールトラックが欧州で発売されました。先代モデルより大型化し、車内空間を大幅に拡大。ガソリンとディーゼルが用意されていますが、PHEV導入の可能性もあります。
ゴルフファミリーの兄貴分
フォルクスワーゲンは、新型ゴルフ・エステート(ヴァリアント)とオールトラックの受注を開始した。
英国での販売価格は、エントリーグレードのライフで2万4575ポンド(342万円)から。オートマチックLEDヘッドライト、リアスポイラー、16インチアルミホイール、アンビエントライト、衛星ナビが標準装備されている。
中間グレードのスタイルは、2万6765ポンド(372万円)からとなっている。ハイビームアシスト、スポーツシート、3ゾーンのクライメート・コントロール、レーンチェンジ・アシスト、17インチアルミホイールなどを装備。
現時点での最上位グレードは、スポーティな「R」モデル風のスタイリングを採用したRラインだ。スポーツサスペンション、プログレッシブ・ステアリング、本革巻きのステアリングホイール(ヒーター付き)を備えている。
クロスオーバースタイルのオールトラックは3万5560ポンド(494万円)から。オフロード能力を向上させる四輪駆動システムを標準装備しているほか、専用のホイールデザイン、シルバーのルーフレール、樹脂製のブラックパーツによってタフな雰囲気を演出している。
エンジンは3種類を用意。エントリーモデルの1.0Lガソリンターボは109psを発生し、20.3km/l~22.6km/lの燃費を実現する。1.5Lガソリンは130psと150psの2種類があり、燃費は19.3km/l~21.8km/lとなっている。
ディーゼルの2.0L TDIは、115psまたは150psの2種類が用意され、燃費は20.3km/l~22.6km/l。
オールトラックにはディーゼルエンジンのみが設定されているが、パワーは200psにアップしており、12%の傾斜地で最大2000kgの牽引力を実現している。
トランスミッションは、6速MTまたは7速デュアルクラッチのDSGから選択できる。
エステートとオールトラックは、今年初めに発売された標準の5ドアハッチバックと、その後発表されたGTI、GTD、GTEに続いてゴルフファミリーを補完するモデルとなる。
後席の快適性と実用性を向上
新型ゴルフ・エステートの魅力の鍵となるのは、ボディサイズの拡大である。全長は4.63mで、先代モデルよりも66mm長い。全幅と全高は同じだ。
ホイールベースが延長されたことで、リアのレッグルームが最大38mm拡大した。トランクは、後部座席を立てた状態で6L増の611L、倒した状態で22L増の1642Lとなっている。
トランクには通常のコンビニフックと、12Vおよび230Vの電源ソケット(一部のモデルではオプション)が装備されており、電動で伸びる牽引フックも備わっている。さらに、オプションのパワーテールゲートは、リアバンパーの下で足をスライドさせると開くことができる。
フォルクスワーゲンは、エクステリアデザインを「カリスマ性を感じさせる」ものと表現している。フロントからBピラーまで標準のハッチバックと同じだが、ルーフラインはクーペのようにリアに向かってなだらかなカーブを描く。
シャープなリアウィンドウや専用のテールライトデザインが、ハッチバックとの違いを際立たせている。
パフォーマンモデルの導入については明らかになっていない。これまでエステートにはGTDとRだけが設定されてきたが、CO2排出量削減のためにプラグイン・ハイブリッドのGTEが追加される可能性もある。