【輸入車は少し寝かせる?】Cクラスや3シリーズを50~90万円安く買うコツ 走行距離100km以下なら200万円安い?
公開 : 2021.01.11 05:45 更新 : 2021.10.22 10:13
コロナ禍だからこそ買いものは賢く。輸入車が50万円以上安く買えるのであれば、予算そのままでもう1ランク上のクルマすら狙えます。低走行の輸入中古車がねらい目?
もくじ
ー走行距離が100km以下の輸入車なら、200万円安いことも
ー低走行車を買う時は、新車購入と出費を細かく比較する
ー低走行車は、現金で買って廃車にするまで乗るのがオトク
ー今は各ブランドともにSUVの輸入中古車がねらい目
走行距離が100km以下の輸入車なら、200万円安いことも
中古車市場には、日本車、輸入車を問わず、走行距離が極端に短い車両が流通している。特に走行距離が100kmを下まわる車両は、既に登録(軽自動車は届け出)された中古車ながら、ほとんど使われていない。走行距離が100km以下なら、移動のための走行と考えて良い。今回は輸入車で考えてみたい。
このような中古車の多くは、販売会社が在庫を持ち切れなくなり、登録をおこなって中古車市場におろした車両だ。クルマはサイズも大きく、保管に要するコストも高い。そこで輸入から時間を経過しても購入されない車両が生じると、仕方なく中古車におろすわけだ。
走行距離の短い中古車は、大量に生産される軽自動車に多い。ただし、軽自動車は、もともと価格が安く、1台当たりの粗利も少ない。従って金額を削るのは難しく、新車の購入に比べて中古車価格があまり下がらない。
しかし輸入車は違う。価格が高く粗利も多いから、中古車になれば金額を大幅に下げられる。例えばメルセデスベンツC 200ローレウス・エディションなど、セダン、ワゴンともに走行距離の短い中古車が510~530万円前後で販売されている。新車時に比べると70~100万円安い。
さらに1年以上前に登録された車両になると、メルセデス・ベンツEクラスなどが約200万円下がる場合もある。E 200のベーシックな仕様であれば550万円前後だ。
BMWでは2シリーズ・アクティブツアラーが280万円前後で販売されている。新車価格は最も安いグレードが386万円だから、これも相当に安い。低価格車ではフォルクスワーゲンポロのコンフォートラインなどを200万円少々で選べる。
先ごろ終了したボルボV40も、複数のオプションを装着した仕様が300万円少々から用意される。
低走行車を買う時は、新車購入と出費を細かく比較する
走行距離の短い中古車を選ぶメリットは、前述の通り価格の安さだ。従って購入時には価格を慎重に確認したい。
まず中古車と新車ディーラーで、同じ車種&グレードの見積書を入手して、改めて購入費用を比較する。中古車の価格が安くても、さまざまな諸費用の上乗せが多ければ、実際に買う時の割安感が妨げられてしまう。新車との差額も縮まる。
中古車では保証の継承もおこなう必要がある。中古車の売買によって所有者が変更された時、メンテナンス・プログラムを含めて、新車時の保証を受け継ぐには継承手続きが必要になるからだ。一般的に自分の名義に登録した後、最寄りのサービス工場で点検を受けると、有償で保証の継承をおこなえる。費用は2万円前後だ。
このほか新車には値引きがある。特に輸入車の場合、設計が古くなったり次期型にフルモデルチェンジされる時期が近付くと、本国から日本法人を経由して販売奨励金が支給されることがある。
その金額は車種によって異なるが、輸入車の販売店では以下のように説明する。
「フルモデルチェンジが迫った時は、新車価格の10%に相当する販売奨励金が支給されることもある。さらに値引きも増やすので、新車価格が500万円、値引きが80万円という売り方もある」
また新車の購入では、販売会社が下取り車を高値で買い取ることにより、実質的に値引き額を増やしたのと同様の効果が生じることもある。これらもすべて出費の違いに影響する。
このほか、走行距離の短い中古車が2020年式、新車は2021年式になる場合、数年後の売却額にも差が付く。査定は年式を基準におこなうからだ。特に購入後3年程度で手放す場合、年式による売却額の差額も増える。廃車にするまで乗るなら気にする必要はないが、短期間で乗り替えるつもりなら、中古車が不利になることもある。