【新型ミライのFCシステム搭載】トヨタ、米国LA港プロジェクトで新型の燃料電池大型商用トラックを初公開
公開 : 2020.12.11 17:25 更新 : 2021.01.28 18:23
トヨタ、米国LA港プロジェクトで、新型ミライの燃料電池(FC)システムを新たに搭載した新型燃料電池大型商用トラックを初公開しました。
新型ミライのFCシステムを搭載
トヨタの北米事業体であるトヨタ・モーター・ノース・アメリカ(以下、TMNA)は、燃料電池大型商用トラック(以下、FC大型商用トラック)の新型プロトタイプを初公開した。
新型ミライに搭載している第二世代FCシステムを採用することで、将来の量産化を見据え、より力強い加速性能を実現するなど、パフォーマンスと柔軟性を大幅に向上させた。荷重量は約36t、航続距離は約480km(300mile)以上と、幅広い商用トラックニーズに適応できる設計となっている。
トヨタは2017年から、ロサンゼルス港湾地域において商用トラックへのFC技術展開の可能性を検証するため、様々な改良を重ねて実証に取り組んできた。
ロサンゼルス市港湾局が中心となって進める貨物輸送の「ゼロ・エミッション化」プロジェクトにおいては、2020年12月より、2019年に公表したケンワースのトラックのT 680をベースにしたFC大型商用トラック(第一世代FCシステム搭載)の貨物運送会社への納入を開始した。
今回初公開した新型FC大型商用トラック(同T 680ベース、第二世代FCシステム搭載)についても、貨物輸送オペレーションでの実証を進める。
このプロジェクトのチーフエンジニアであるTMNA電動車先進技術部門のアンドリュー・ランドは「FC大型商用トラックの大規模な実証は、貨物輸送の『ゼロ・エミッション化』に向けた重要なステップ。これまでの実証を通じて、FC技術が日常の貨物輸送に適していることを確信しているが、今後は新型プロトタイプを追加することで、量産化だけではなく、より長距離の輸送など幅広い用途での活用も視野に入れる」と語った。