【アルファードが売れている】トヨタ・アルファード、なぜ月1万台に? センチュリー騒動も影響か
公開 : 2020.12.12 05:45 更新 : 2021.01.28 18:08
月に1万台ペースで売れているアルファード。近年中のフルモデルチェンジの噂もあるなか、販売好調の理由を探ります。センチュリー騒動の影響もある?
トヨタ・アルファードが売れている
トヨタ・アルファードが売れている。
直近2020年11月の販売台数は、1万109台と前年同月比175.9%となった。(一般社団法人日本自動車販売協会連合会調べ)
トップの・ヤリス(1万9921台)、2位のライズ(1万0627台)に次ぐ3位につけた。
4位以下もハリアー、カローラ、シエンタとなり、トヨタ車が上位を占めた。
トヨタ販売店関係者はこの時期にトヨタが売れる理由について「トヨタの販売店は他メーカーと比べて数が多いのは当然ながら、コロナ禍においてトヨタ本社からの生産・販売の回復についてトヨタ関連企業一丸となって進めようという強い意志があるから」と説明する。
また、2020年5月には全国トヨタ販売網の大変革が実施されたことも、トヨタ販売店間での競争意識を高めたといえる。トヨタはこれを、全店舗全車種併売と呼ぶ。
アルファードについても、これまでのトヨペット店の他、トヨタ店、カローラ店、ネッツ店で購入できることになった。
安定した人気モデルであるアルファードに対する、潜在的な需要が多かったところに購入の間口が広がったといえる。
実際、販売台数に変化があった。
アルファード月別販売台数では、5月までが月5000台ペースだったが、6月以降から6000から8000台へと延び、販売全体の回復が鮮明化した10月には1万台を超えたのだった。
なぜトヨタ・アルファードは売れる?
コロナ禍で、クルマに対するユーザーの考え方が変わってきたことも、アルファード販売好調の要因かもしれない。
トヨタや、その他の新車販売店、また大手中古車販売・買取企業などの販売関係者に話を聞くと、一応に「コロナ禍でクルマの売れ方が変わった印象がある」と答える。
コロナ禍で経済的なダメージが多い家庭も多いはずなのだが、日本市場の動向を見ると緊急事態宣言後から徐々に販売が回復し、秋口からは前年並み、または前年以上の販売台数まで伸びている。
「公共交通機関を避けて、クルマを使おうという人が増えたから」
各販売現場でも、そうした「一般論」を聞くのだが、それ以上に「クルマの在り方についてユーザーの意識が変わって来た」ように思える。
あくまでも私見だが、ユーザーの意識変革の主体は「安心感」ではないだろうか。
結果的に、国内シェアトップのトヨタに対する安心感、家族皆がゆったり過ごせるクルマへの安心感、さらにリセールバリュー(下取り価格)が高いことへの安心感につながった。
こうした要因を踏まえて、リモートワークなどで自宅に巣ごもりながら、ネット情報をこまめに検索した結果、アルファードに辿り着くのかもしれない。