【TNGAプラットフォーム採用か】トヨタ・アイゴ 新型のプロトタイプ発見 欧州
公開 : 2020.12.14 05:05
新型トヨタ・アイゴのプロトタイプが目撃されました。プジョー・シトロエンの兄弟車が廃止されることから、TNGAプラットフォームを採用する可能性があります。また、クロスオーバータイプの登場も期待されています。
ライバルの少ない欧州Aセグメント
トヨタが欧州で販売するコンパクトカー、アイゴの新型プロトタイプが初めて目撃された。
カモフラージュが施されているため細部の確認は難しいが、全体的なボディデザインはほぼ確定しているようだ。
オーバーハングは短く、ボディのコーナーにホイールが配置されている。また、横から見たリアのデザインは、最新のヤリスに近い形状となっている。
アイゴのプロトタイプと同時に、ヤリスを改造した別のプロトタイプも目撃されている。奇妙なことに、どちらも同じナンバープレートを装着していた。
トヨタ・モーター・ヨーロッパを率いるヨハン・ファン・ジルは今年初め、新型アイゴがベルギーのブリュッセルで設計・製造されることを明らかにした。組み立ては現行モデルと同じチェコ共和国の工場で行われる予定だ。
この工場では、アイゴとプラットフォームを共有するプジョー108、シトロエンC1が並んで生産されているが、この2台は後継モデルが計画されていない。今後、トヨタは単独でアイゴを生産・販売することになる。
欧州ではフォードやヴォグゾールなど複数のメーカーがAセグメントに見切りをつけているため、フォルクスワーゲンUp!など一部のモデルのみがアイゴのライバルとなる。
2019年、トヨタ・モーター・ヨーロッパのマット・ハリソン副社長はAUTOCARに対し、現在のアイゴはライバルと異なり、「収益性の高いビジネス方程式」であると語った。
「年間10万台を販売しています。アイゴは独自の個性を持っているため、若いドライバーにとってもトヨタブランドとの接点になっています」
TNGAプラットフォームを採用か
新型アイゴの詳細はほとんど公表されていないが、おそらくヤリスと同じTNGA-Bプラットフォームを短縮したものを採用しているのではないかと思われる。
これにより、シャシーの剛性が大幅に向上し、乗り心地やハンドリングが向上しているはずだ。また、AUTOCARは、ヤリスと同様にクロスオーバーのバージョンも計画されていると予想している。
ハリソンは、Aセグメントは「手頃な価格設定がすべて」であると認めていることから、新型ではガソリンエンジンが搭載される可能性が高い。しかし、企業のCO2平均排出量を考えると、ハイブリッドモデルも登場するかもしれない。
今のところ、EVバージョンの導入の可能性は低い。ハリソンは以前、「わたし達はアイゴがEVに最適であるとは考えていません」と述べている。
新型アイゴの公開日も明らかではないが、噂によると、2021年のお披露目が予定されているという。もしそうであれば、2022年初頭には発売されるだろう。