【意外に多い】2020年登場の新型車、コロナ禍なのに豊作 車種を総ざらい ほとんどのメーカーが倍以上リリース
公開 : 2020.12.27 08:25 更新 : 2021.10.09 23:42
新型コロナに翻弄された2020年、意外にも投入された新型車の数は多くなっています。日本ではどんな新型車が登場したのかを紹介します。
数も質も多く、ヒットも出たトヨタ&レクサス
2020年のトヨタは、正月早々の東京オートサロンにてGRヤリスを発表して注目を集めた。そして2月には前年2019年の東京モーターショーでお披露目済みであったヤリスを正式に発売。そんなトヨタの「さあ、これから!」という勢いを阻止したのがコロナ禍であった。
しかし、非常事態宣言が5月下旬に解除となると、すぐさまRAV4 PHVとハリアーをリリース。RAV4 PHVは生産台数が少ないということもあり、すぐに2020年分を売り切るほどの人気となった。
また、ヤリスの販売は順調で、4月には乗用車ブランド通称名別順位で1位を獲得。6月こそ、前年からヒットの続くライズに譲るものの、7月以降は1位をキープするヒット作となっている。
そんなヤリスの快進撃を支えた一つの要因が8月に発売されたSUV版のヤリス・クロスだ。また、GRヤリスの正式販売も9月にスタート。2020年は、ヤリス・シリーズの大ヒットといえる年となった。
さらにトヨタは、10月にEVのレクサスUX300e、12月にFCVのミライを投入。次世代モデルも手抜かりなしという姿勢を見せた。
久しぶりの新型車を投入した日産
2020年の話題の新型車といえば、日産キックスを忘れてはいけない。日産は6月に、eパワーという日産のパワートレインを搭載するコンパクトSUVのキックスを発売したが、このモデルは、日産にとって、なんと10年ぶりとなるブランニューの新型車だった。逆に言えば、10年も新しいモデルなしに、よくやってきたと驚くほどだ。
また、2月に軽自動車のルークス、11月にノートも発売。さらに発売はまだ先となるがフェアレディZプロトタイプやEVのアリアなども発表。経営陣を刷新した新生日産の意気込みを感じさせるような年となった。
三菱自動車の12月に発売となったエクリプス・クロスPHEVも久しぶりの1台だ。三菱自動車は3月に軽自動車のeKスペースとeKクロス・スペースを発売しているが、登録車の新型車は2018年のエクリプス・クロス以来となる。
ホンダは、2月にフィットとアコード、8月にEVのホンダe、11月に軽自動車のNワンを発売する。フィットは、ヤリスなどのトヨタ勢と販売台数を競うほどのヒット作となった。また、レジェンドが11月に世界初となる自動運転技術レベル3の認可を得たことも大きな話題となった。新型車の数こそ、少ないものの話題は多かったといえるだろう。