【期待度マックス】新型トヨタ・ランドクルーザーやカローラ・クロスなど 2021年の新モデルを予想
公開 : 2021.01.01 11:05 更新 : 2021.08.25 12:44
コロナ禍でも様々な新モデルが登場した2020年。2021年も新型が続々登場します。日産ではアリアとエクストレイル。トヨタはカローラ・クロスとランクルに注目が。
電動化シフトが加速するなかで量産へ
2021年もウィズ・コロナが続くことが確実視されるなか、クルマ業界では注目の新型モデルが次々と登場する。その中から、世間の注目度と期待度が高いモデルをピックアップし、登場の背景を探ってみたい。
最初は、日産のクロスオーバーEVのアリアだ。発売時期について、日産は2021年中頃としている。同社の内田誠社長が決算報告会など、これまで何度も強調してように、日産を旧ゴーン体制を刷新して再スタートするためには、アリアの失敗は絶対に許されない。
モノとしては、新車発表の約1年前となる2020年7月15日の発表時点で、日本仕様の主要諸元を明確に公開している。全長4595mm×全幅1850mm×全高1655mm。駆動方式は前輪駆動とe-4ORCEと呼ばれる四輪駆動。バッテリーサイズは65kWhと90kWhの2種類。
気になる価格は、「お客さまの実質購入価格」として500万円からという表現。国や地方自治体の購入補助金を見込んだことであり、新車価格は前輪駆動65kWhで500万円台後半、e-4ORCE 90kWhは+150万円程度ではないだろうか。
ライバルだが、少し前までなら、テスラのモデルS/X、さらにモデル3あたりだったが、メルセデス・ベンツEQ、アウディeトロン、また日本での発売は当面ないフォード・マスタングマッハEなど、競争は激しさを増している。
カローラもクロス化 クラウンも影響
アリアのような電動車という括りでは、マツダMX-30 EVが2020年夏の欧州発売に次いで、2021年初頭から日本仕様が発売される。
こちらは、ホンダeと同様に、欧州市場でのCO2規制を念頭に置いて開発されたモデルであり、日本市場では限られた航続距離の中で、プレミアム性を強調したファッションアイテムとして訴求が進むだろう。そのため、価格差だけではなく、アリアとの明確なライバルという位置付けにはならない。
日本では2030年代に向けて、政府方針として電動化シフトを明確にしていくが、日本市場での電動化は、これまでどおり、トヨタのハイブリッド車を軸足として、プラグインハイブリッド車が徐々に広まるという流れが継続される可能性が高い。そうした中で進むのが、トヨタの「クロス(オーバー)化」戦略である。
このトレンドは2019年のトヨタのRAVとライズから本格化し、2020年に入ってハリアーとヤリス・クロスが登場となったが、真打ちはこれから登場する。2021年の目玉は、カローラ・クロスだ。2020年7月にタイで先行発売し「今後、順次、導入国を拡大」としており、そのうちの1つが日本だ。
世界戦略車カローラのクロス化は、クラウンの世界戦略化、つまりクラウン・クロス誕生の布石となるかもしれない。