【価格/サイズ/内装は?】シトロエンC3改良新型 フロントフェイス/エアバンプ、新デザインに ADASも解説

公開 : 2021.01.08 19:25  更新 : 2022.02.24 19:23

シトロエンのベストセラー「C3」改良型が、日本発売。新しくなったデザイン、内装、先進装備をご紹介します。特別仕様車は、1台1台木目が異なるウッド風トリムを採用しました。

はじめに C3がマイナーチェンジ

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

グループPSAジャパンが、新世代ブランドフェイスをまとって各種装備を充実させた改良型「シトロエンC3」を日本発売した。

「モデルチェンジ」とアナウンスされているが、いわゆるフル・モデルチェンジではなく、ビッグ・マイナーチェンジというレベルにあたるだろう。

改良新型C3シャイン
改良新型C3シャイン

C3は、シトロエンのBセグメントに属するコンパクトカーだ。

2002年に発表された初代は、往年の名車2CVにインスパイアされた円形基調のデザインが特徴的だった。2代目は2009年に発表され、ルーフまでまわりこんだ「ゼニスウインドウ」と呼ばれるフロントウインドウが注目を集めた。

3代目となる現行型は2016年に発表され、日本では翌2017年から発売。それまでのコンパクトカーとは異なる、まったく新しいシトロエンのデザインとなった。

現行型のC3は、世界で累計80万台を超えるセールスを記録するベストセラーモデル。日本でも2020年12月末時点で、導入以来3年あまりながら7625台を販売し、国内マーケットにおけるシトロエンのビジネスの根幹をなすモデルに成長している。2代目C3の販売台数が日本では7年弱のモデルライフで6482台だったことをふりかえれば、現行型の人気ぶりが分かるだろう。

では、改良新型C3はどう変わったのか、その概要を紹介していこう。

改良新型C3 外観

改良新型C3のボディサイズは、全長3995×全幅1750×全高1495mm、ホイールベースは2535mm。従来型とまったく変わらない。

だが、フロントフェイスは大きく変わった。

ボディ側面のエアバンプのカプセル部、フォグランプの周囲は、カラーパックでアクセントカラーをコーディネートできる。
ボディ側面のエアバンプのカプセル部、フォグランプの周囲は、カラーパックでアクセントカラーをコーディネートできる。

2016年のパリ・モーターショーで発表されたコンセプトカー「CXPERIENCE」(Cエクスペリエンス)に直接的にインスパイアされたもので、このフェイスが今後はシトロエン車の新しいアイデンティティになりそうだ。

シトロエンのブランドロゴであるダブルシェブロンから伸びるクロームバーが、LEDデイタイム・ランニングライトにまで広がり、ワイド感を強調。

さらに下部のクロームバーは、新デザインのLEDヘッドライトまで伸びている。フォグランプは、ベゼル部分がカラーパックと呼応するようになった。

最近のシトロエン車のシグネチャーとして認知されたエアバンプは、デザインを一新された。

3つのカプセルのセットで構成されており、ボディワークを保護するとともに、新型C3の個性を補完。また、リアクオーターパネル、Cピラーのステッカーはこのエアバンプのパターンを反復し、サイドビューに統一感を持たせ、新フロントフェイスと相まって改良新型にダイナミズムと力強さを加えている。

ボディカラーは、新色のスプリングブルーやルージュエリクシールなど、4色が設定されている。

記事に関わった人々

  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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