【流行はキャンプ】各社が本気 ライトキャンプ車 オートサロンでも増加 いますぐ買えるベースモデルは?
公開 : 2021.01.14 05:45 更新 : 2021.07.27 14:38
日帰りアウトドアなど、ライト感覚での車内キャンプ体験が昨今のトレンド。自動車メーカーも力を入れており、バーチャル・オートサロンでも新作が期待されます。
メーカー系の「ライトキャンプ」市場がさらに広がりそう
リアル・ショーが新型コロナウイルス感染拡大の影響で急遽中止となり、当初から予定されていたバーチャルショー1本化となった、東京オートサロン2021。
昨年末のクリスマス、ダイハツが公開した事前情報では「タフト・クロスフィールドVer.」がリフトアップ、フロントガード、そしてルーフキャリアでキメた。また、軽トラシェアでナンバー1のハイゼットは、軽キャンパー仕様「ジャンボ・キャンパーVer.」として大型ルーフキャリアを搭載した。
これらは、かなり思い切ったカスタムであり、アフター系で量産してもけっこうコストがかかりそうだ。
年が明けて、ホンダのカスタマイズ特設サイトでは「フィットe:HEVクロスオーバー・カスタム」が登場。ルーフにはヤキマ(YAKIMA)製のルーフキャリア採用など、こちらの各種パーツはディーラーオプションでも購入できそうな雰囲気がある。
今後、各自動車メーカーの出展内容が明らかになるが、トレンドとして見えてきたのはクルマ主体の「ライトキャンプ」だ。
ここ数年、キャンプブームでスノーピーク、コールマン、モンベル、ロゴス、小川キャンパルといったテントやキャンプダイニング・グッズの販売が伸びている。そこに、クルマ主体というイメージが強化されそうだ。
ディーラー起点でメーカーもやる気に
これまでキャンプ絡みの主体となるクルマは、キャンパー・メーカーが独自改良した、いわゆるバンコン(バン・コンバーチブル)や、キャブコン(キャブ・コンバーチブル)だった。
自動車メーカーとしては、車両に対するメーカー保証や車検対応の観点から、キャンパーへのコンバージョンに対して慎重な姿勢を崩してこなかった。
だが、キャンプブームの一環として、または災害時に対する予防という観点から「車中泊」への関心が高まり、さらにコロナ禍でリモートオフィスや自宅の庭や駐車場でのホーム・キャンプなど、ライトなキャンプ感覚(ライトキャンプ)というトレンドが見えてきた。
そうしたなかで、デザイン・コンセプトとしての提案に加えて、ユーザーが新車ディーラーを通じて購入可能なライトキャンプ仕様も徐々に増えてきた。
例えば、トヨタ系では、神奈川県のKTグループ(神奈川トヨタなど)やウエインズ・グループ(横浜トヨペットなど)などがキャンパーの展示販売を始めている。
メーカーとしても今後、クルマの電動化が進み、ハイブリッドやプラグイン・ハイブリッドでの外部給電機能の標準装備やメーカーオプションの強化、またディーラーオプションでの内外装でライトキャンプ系パーツの拡充を進めることになりそうだ。