【価格/納期は?】フェラーリ・ポルトフィーノM、日本導入 改良新型モデル、サイズ/スペックを解説

公開 : 2021.01.14 09:15  更新 : 2021.10.11 09:40

フェラーリ・ポルトフィーノがマイナーチェンジ。名前に「M」が加わりました。出力は620psにアップ。実車を取材してみると、デザインはかなり手を加えられていました。

はじめに ポルトフィーノがマイナーチェンジ

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

フェラーリのGTレンジで、フロントに8気筒エンジンを積みリトラクタブル・ハードトップを備える4座オープンモデルが、ポルトフィーノである。

デビューから2年を経た2020年9月に進化型となる「ポルトフィーノM」が世界発表され、とうとう日本へ上陸を果たした。

日本上陸したフェラーリ・ポルトフィーノM。フロントバンパー両わきのインテーク形状が変わり、ホイールアーチ前にスリットが入る。
日本上陸したフェラーリ・ポルトフィーノM。フロントバンパー両わきのインテーク形状が変わり、ホイールアーチ前にスリットが入る。    上野和秀

車名に追加された「M」は「Modificata」(モディファイのイタリア語)を意味する。その起源は1971年に登場したレーシングマシンの512Mに始まり、ロードカーでは1994年に送り出されたF512Mや、456M GT、575Mマラネッロに与えられている。

ポルトフィーノMの注目点は、前モデルに比べ20psアップした620psを発揮するエンジン、新開発の8速トランスミッションを採用したこと。

一方でエクステリア・デザインの変更はわずかにとどまるが、子細に見るとかなり手が加えられている。

また、ローマに続き、ポルトフィーノMでも先進運転支援システム(ADAS)が選べるようになったのはニュースといえる。

それでは待望の新型フェラーリの詳細を見ていくことにしよう。

フェラーリ・ポルトフィーノM 外観

デビューから2年目のマイナーチェンジにあたる今回の変更だが、実車を細部まで撮影することができたので、写真とともに確認してみよう。

最も目につくのが、アグレッシブなデザインになったフロントバンパー左右のインテークだ。

ポルトフィーノMのルーフオープン時のリアセクション。ルーフ開閉の様子も撮影することができた。
ポルトフィーノMのルーフオープン時のリアセクション。ルーフ開閉の様子も撮影することができた。    上野和秀

細かな点では、ホイールアーチ前に設けられたスリットが、優れた空力性能とボディサイドの統一感を高めている。このほかヘッドランプ横のプレスラインが、ノーズまで延ばされた。

ボディサイドのデザインに変更はなく、フロントフェンダー側面のアウトレットや、ドア後部で大きく絞り込まれた躍動的なラインは引き継がれた。ホイールは新デザインを履く。

リアエンドは上半分こそ従来型を受け継ぐが、テールパイプまわりのデザインをフロントと同じモチーフに変更。これは、新型エグゾーストの採用により、サイレンサー(タイコ部分)がなくなったことから、引き締まった凝縮感のあるデザインが実現できたもの。

またリア・アンダーディフューザーは新デザインでスカートと独立した構造とされ、カーボン製に変えることも可能だ。

ボディサイズは、全長×全幅×全高が4594×1938×1318mm。従来型から全長が10mm弱長くなったが、それ以外は変更ない。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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