【カルト的なクラシックカー】ルノー5、EVハッチバックとして復活 4も登場予定
公開 : 2021.01.15 11:25
ルノーは新事業戦略の発表会で、往年の名車「5」を電動ハッチバックとして復活させることを明らかにしました。プロトタイプが公開されており、初代5にインスパイアされたレトロモダンなデザインが確認できます。
事業計画発表会でプロトタイプ公開
ルノーは、「5」をEVハッチバックとして復活させることを明らかにした。同社の業績回復に向けた新事業計画の一環として発売される。
新型ルノー5プロトタイプは、1972年から1985年まで生産されていたクリオの前進モデルからデザインのインスピレーションを受けている。2025年までに発売される14のニューモデルのうちの1つだ。
また、将来的には「4」も電動モデルとしてラインナップに加わる。
ルノーは1月14日、新CEOのルカ・デ・メオが考案した新事業戦略計画「RENAULTUTION」の発表とともに5のプロトタイプを公開した。新型5は、2025年までに販売台数の30%をEVにするという目標を達成するうえで重要な役割を果たす。
フィアットに在籍していたころに500の復活の鍵を握ったルカ・デ・メオは、次のように述べている。
「わたしは経験から、カルト的な製品を再発明するとブランド全体に火がつくことを知っています。これは、多くの人が買える価格のカルト的なクルマです。そして、これはルノーブランド全体の始まりに過ぎません」
レトロモダンなデザイン
ルノー5プロトタイプはEVのみのモデルで、デザインは、カルト的な名車であるシュペールサンクやR5ターボなど、初代5の様々なバージョンからヒントを得ている。ヘッドライトは初代のデザインをモデルにしており、フロントマウントのEV充電ポートは、ラジエーターグリルがあった場所に配置されている。
ルノーのデザイン責任者、ジル・ヴィダルは次のように述べている。
「ルノー5プロトタイプのデザインは、当社の伝統を受け継ぐカルトモデルであるR5をベースにしています。現代性をシンプルに体現し、都市的、電気的、魅力的な、時代に合ったクルマです」
5プロトタイプの市販モデルがいつ発売されるのか、また車両の詳細については明らかにされていない。
ワイドなリアホイールアーチと、R5ターボを彷彿とさせるレッドストライプのカラーリングが採用されており、高性能バージョンの登場も期待できる。
ルノーは2025年までに14台のニューモデルを発売するが、そのうち7台がEVとなる。5の市販化の時期は不明だが、現在大成功を収めているゾエの後継モデルとなる可能性がある。
ルノーは昨年、電動SUVのメガーヌeビジョンを発表した。CMF-EVプラットフォームを採用した最初のモデルとして来年から生産を開始する。