【戦略価格で】キャデラックの新型セダン「CT5」日本発売 Eクラス/5シリーズの市場を狙う サイズ/内装/スペックは?

公開 : 2021.01.17 14:15  更新 : 2021.12.17 10:02

新型セダンのニュースです。キャデラックCT5が日本発売。ベンツEクラス、BMW 5シリーズのセグメントに500万円台で参入。価格/サイズ/スペックを解説します。

はじめに キャデラックCT5とは

ゼネラルモーターズ日本法人(GMジャパン)が、アッパーミドル・セダンの新モデル「CT5」を日本発売した。

世界初公開は2019年春のニューヨーク・モーターショーで、CTSの後継車ということになる。

1月16日に発売されたキャデラックの新型セダン「CT5」の実車を撮影することができた。
1月16日に発売されたキャデラックの新型セダン「CT5」の実車を撮影することができた。    上野和秀

ひとつ上のクラスの「CT6」が、5.2mを超える全長を与えられた1000万円級のフラッグシップ・セダンであるのに対し、「CT5」は5m弱というサイズ。

このクラスの輸入車では戦略的な価格となる500万円台から選べる値付けで日本にやってきた。

ハンズフリーの半自動運転システムとして注目されている「スーパークルーズ」は、現時点で日本仕様には用意されていないが、標準的なADASは装備(後述)。

メルセデス・ベンツEクラスBMW 5シリーズアウディA6という競合モデルに対し、キャデラックの個性はどのように評価されるだろう。

キャデラックCT5 外観

CT5の外観は、コンセプトモデル「エスカーラ」に着想を得たもの。

ファストバック・スタイルを採用したことで、パワーと性能を強くアピール。3m近いロング・ホイールベースと、引き伸ばされたサイドガラスによって、スタイリングは低く伸びやかだ。

「キャデラックの伝統と、真のドライバーズカーを作るためのノウハウを結集して開発した最新のラグジュアリーセダン」と日本法人が位置付けるキャデラックCT5(写真はCT5プラチナム)。
「キャデラックの伝統と、真のドライバーズカーを作るためのノウハウを結集して開発した最新のラグジュアリーセダン」と日本法人が位置付けるキャデラックCT5(写真はCT5プラチナム)。    上野和秀

ボディ四隅を引き締める縦基調のLEDライトと、存在感のあるメッシュグリルによって、ひと目でキャデラックであることを印象づける。

ボディサイズは、全長×全幅×全高が4925×1895×1445mm。メルセデス・ベンツEクラスと比較して、全長は15mm短く、全幅は45mmワイド、全高は10mm低い。

なお「CT5」の日本仕様は2モデルを設定。内外装のデザインと装備が異なる。

ラグジュアリー系の「CT5プラチナム」は気品のあるクロームトリムのグリル。スポーティ系の「CT5スポーツ」は精悍なブラックメッシュのグリルとなっている。

キャデラックCT5 内装

CT5のインテリアは、キャデラックらしい「ハイテク&プレミアム」の言葉にふさわしい仕上がり。

プレミアムレザーと、本物のウッドパネルが乗員を迎える。

キャデラックCT5の前席内装。
キャデラックCT5の前席内装。    上野和秀

前・後席のレッグルームは、同セグメントでトップクラスとされており、アメリカン・サルーンならではの優雅な時間を過ごせるだろう。

ドライバーの正面には、12インチのデジタル・メーターディスプレイと、カラー・ヘッドアップディスプレイを配置。

ダッシュボード中央のインフォテインメントは、視認性に優れる10インチ・タッチスクリーン、ロータリーコントローラー、スクロール機能、ハードボタンを組み合わせた直感的なインターフェイスで、スマートフォンのように操作できる。

また、ベンチレーション、シートヒーター、マッサージなどの快適装備も充実。

音源の制御とアクティブノイズ・キャンセレーション技術で実現した静粛性も上級セダンならではの拘りだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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