【偉大なる自動車旅行】一生に一度は走りたい道 18選 グランド・ツーリング

公開 : 2021.02.03 06:05

世界中のドライバーから愛される道路を紹介します。クルマ好きなら一度は挑戦してみたいルートばかりです。

みんな冒険が大好き

text:AUTOCAR UK編集部
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

クルマが壊れるほど過酷なラリーから、心を奪われる風光明媚なハイウェイまで、クルマ好き・ドライブ好きなら一度は走りたい世界のルートを紹介する。

通常の道路とは一味違ったドライブを満喫することができるルートだ。何十年も前に敷かれた、神話のような道を走ることで、あらゆるドライバーの冒険心を満たしてくれるだろう。

ルート66(ノース・コースト500)
ルート66(ノース・コースト500)

再び世界を旅することができるようになった暁には、どれか1つでも挑んでみてはどうだろうか。一生忘れることのできない思い出になるはずだ。

Pub2Pubアドベンチャー

世界最北端のパブから最南端のパブまで、パブを巡る約4万3450kmの壮大な旅。英国人のベン・クームズは、愛車のTVRキミーラで、このクレイジーな計画を完遂した。この大冒険のスタート地点は、北極からわずか1130kmしか離れていないスバールバル諸島だ。

24か国、4万3450kmを走り、人を寄せ付けない過酷な道を通り抜け、ベンはついにチリのティエラ・デル・フエゴにあるプエルト・ウィリアムズにたどり着いた。TVRを7か月間も運転して、地球最南端のパブにゴールしたベンは、自身の冒険についての本を書いた。目的地ではなく、旅そのものを楽んだという。

ベン・クームズのTVRキミーラ
ベン・クームズのTVRキミーラ

カレラ・パナメリカーナ

メキシコの上から下まで伸びる新しい道路の開通を記念するには、大々的なロードレースを行う以上に良い方法はない。1950年に3505kmのパン・アメリカン・ハイウェイが完成したとき、カレラ・パナメリカーナはこうして誕生した。

このレースは9つのステージに分かれており、標高の高い区間ではマシンが息つくこともしばしばあった。初優勝はハーシェル・マクグリフ(1927年生まれ)のオールズモビル88だった。1955年にレースは中止されたが、現在は同じルートでクラシックラリーとして開催されている。

カレラ・パナメリカーナ
カレラ・パナメリカーナ

ペキン・トゥ・パリ

フランスの新聞「Le Matin」は、最新式の自動車の耐久性を証明するために、中国の北京からパリに戻る1万5000kmの旅を企画した。参加するすべてのクルマにはジャーナリストが同乗し、定期的にレポートや最新情報を送り、待ちわびる人々をドキドキさせていた。

優勝したスキピオーネ・ボルゲーゼ公爵は、イタラを運転して2か月で完走した。賞品は、シャンパンを1本。

ペキン・トゥ・パリ
ペキン・トゥ・パリ

冷戦時代にはロシアへのアクセスが困難になったため、レースは不可能とされたが、1997年からはクラシックカーによるペキン・トゥ・パリのレースが何度か行われている。

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