【一味違う?】あえてキャデラックSUVを日本で選ぶ 3つの理由を考察
公開 : 2021.02.11 05:45 更新 : 2021.10.13 12:05
キャデラックも今や多くのSUVモデルを用意します。日本・欧州モデルとは一味違う「優越感」が魅力といえます。
キャデラック一択
ビル・クリントン氏、ジョージ・ブッシュ(Jr.)氏、バラク・オバマ氏、そしてドナルド・トランプ氏。この30年ほどの間のアメリカ大統領の共通するクルマがすぐに思い浮かぶだろうか?
答えは、大統領専用車として使っていた「キャデラック」だ。
アメリカを代表するラグジュアリーブランドはGMが擁するキャデラックとフォード・グループに属する「リンカーン」が2トップとして君臨。特殊装備を備えて特別に製造された大統領専用車が登場した1939年以降、歴代の大統領専用車にはキャデラックもしくはリンカーンが指名されている。
そして、ここ30年ほどはキャデラックが続けて務めているというわけだ。キャデラックは事実上、アメリカを象徴するラグジュアリーブランドといって差し支えないだろう。
ご存知のように、フォードは2016年に日本を撤退。そのためリンカーンも日本での正規販売を終え、今では新車の正規輸入モデルは購入できない。
「ナビゲーター」などリンカーンのモデルも並行輸入モデルであれば日本でも買えるが、正規輸入をベースに考えれば、現在、日本で購入できるアメリカン・ラグジュアリーブランドといえば、キャデラック一択となるのだ。
キャデラックといえば?
ところで、キャデラックといえば多くの人は「大きなセダン」をイメージするかもしれない。
しかし、それは誤りだ。かつてはそうだったが、現在の姿はそうではない。
いまのキャデラックは、SUVを中心としたブランドである。北米でのラインナップを見ると、セダンは「CT4」と「CT5」の2モデルしかない(それぞれの高性能仕様「CT4-V」と「CT5-V」もあるが)。
一方でSUVは「XT4」、「XT5」、「XT6」そして「エスカレード」と4モデルを展開。セダンよりもSUVのほうが多いのだ。
キャデラックは21世紀に入る直前から、ブランドを再構築した。ル・マン24時間耐久レースへの参戦やドイツにある過酷なサーキット「ニュルブルクリンク」での開発テストなどでスポーティ感を強めるとともに、デザインもおもいきりモダンに振ってイメージを刷新。
「退屈で古臭い高級ブランド」から、「斬新なデザインで走りも磨いたモダンなブランド」へと変貌を遂げている。そのうえでSUVブームを背景に、ラグジュアリーSUVをラインナップの中心に配置。
それが、今のキャデラックの姿だ。