【7番目のRモデル】新型VWゴルフRヴァリアント 冬期プロトタイプ発見 今夏発表予定か
公開 : 2021.02.19 18:05
新型ゴルフRヴァリアントのテスト車両が欧州で目撃されました。シャシー強化やパワーアップなどに期待です。
ラインナップ拡大を続けるR部門
フォルクスワーゲンのRパフォーマンス部門は、今年後半にゴルフ8のエステート(ヴァリアント)にRモデルを導入する。欧州では今年の夏の初めに公開される見込みだ。
新型ゴルフRエステートは、アルテオン、アルテオン・シューティングブレーク、ティグアン、Tロック、トゥアレグ、ゴルフに続く7番目のRモデルとなる。2年前まで、Rのラインナップはゴルフとゴルフ・エステートだけだった。
カモフラージュを施さずに冬期テストを行っている姿が目撃されているが、市販化の準備は整っているように見える。標準モデルとの差別化として、主にサスペンションのローダウン、専用アロイホイール、鮮やかなブルーのブレーキキャリパー、4本出しのエグゾーストなどが採用されている。
ラインナップが急速に拡大する中、R部門はシャシーのアップグレードとともに、伝統的なEA888エンジンのより強力なバージョンを全モデル(V6ハイブリッドのトゥアレグRを除く)に導入している。
そのため、ゴルフRエステートは、2.0L 4気筒ターボから320psと42.9kg-mのトルクを発揮し、7速DCTを介して全輪を駆動。レースのDNAが注がれたトルクベクタリングシステムによって各ホイールのトルク配分を調整するだろう。小さくて軽いハッチバックほどのスピードは出ないが、0-100km/h加速は5.0秒以下を期待できる。
ハッチバックと同様に、シャシーのアップグレードも施されるはずだ。例えば、フロントアクスルのキャンバー角は1.3度増加し、スタビライザーとスプリングレートは10%増、フロントのブレーキディスクも17mm大型化するだろう。フロントのサブフレームは先代よりも3kg軽量化され、ブレーキシステムの軽量化によりバネ下重量は1.2kg削減される。
インテリアは未確認だが、ブルーのアクセントやスポーツ・ステアリングホイール、スチールペダル、センタータッチスクリーンの新グラフィックなどが導入されると思われる。また、欧州では最高速度の向上や大型のリアスポイラーなど、R専用のパフォーマンスパッケージがオプション設定される可能性が高い。