【最新Cクラス発表】メルセデス・ベンツCクラス新型 より高級志向へ W206型に
公開 : 2021.02.24 14:30
新しく生まれ変わったメルセデス・ベンツCクラスが正式発表。ハイブリッド4気筒を採用し、6気筒ユニットは選択肢から消えています。概要をご紹介しましょう。
もくじ
ーBMW 3シリーズとの戦いへ挑む
ーAやEとの共通性を高めたデザイン
ーマイルド・ハイブリッドの1.5Lと2.0L
ープラグイン・ハイブリッドの300e
ーSクラスに影響を受けたインテリア
ー後輪操舵システムを獲得したシャシー
ー強化された運転支援システム
BMW 3シリーズとの戦いへ挑む
6代目メルセデス・ベンツCクラス、W206型が正式発表された。ラインナップすべてのエンジンに電動化技術が採用された、ブランド初のモデルとなる。
見た目では、フラッグシップのSクラスと共通性を感じさせることが特長。ふんだんなハイエンド技術で、ライバルのBMW 3シリーズとの戦いを優勢に運びたい考えだ。
今回発表となったCクラスは、サルーンとエステート(ステーションワゴン)の2種類。欧州での発売は2021年3月30日からスタートし、夏には納車が始まる予定。
英国での価格は、サルーンで3万5000ポンド(504万円)から。ステーションワゴンでは3万5000ポンド(547万円)からが見込まれており、先代から若干上昇するようだ。
項目ごとに最新Cクラスの特長を確認していこう。
AやEとの共通性を高めたデザイン
短いフロントオーバーハング、スラントしたフロントノーズ、新しいヘッドライトなどを獲得。最新のAクラスやCLA、Eクラスなどとの見た目の共通性を強めている。
ボディ全体のプロポーションは、見慣れたものから外れていない。停まっていても走っているような躍動感を得るべく、デザインは全面的に見直しされている。
ボンネットには、2本のパワーバルジと呼ばれる峰が走る。フロントガラスの位置が後方へ移動し、FRらしいプロポーションに仕上がっている。
メルセデス・ベンツによれば、ショルダーライン(ボンネットからトランクへ伸びるライン)を強調するため、サイドのキャラクターラインは最小限に留めたとしている。ステーションワゴンは、機能性を保ちつつスポーティさを高めるため、傾斜を強めたルーフが特徴だという。
全長は65mm伸び、ホイールベースは25mmプラスの2865mm。主に車内空間が拡充され、ステーションワゴンでは荷室容量が30L増えている。
マイルド・ハイブリッドの1.5Lと2.0L
最新のCクラスでは、ベースグレードから今後発表となるAMG C63に至るまで、電動化技術を搭載した4気筒エンジンに絞られる。マイルドとプラグインのハイブリッド形式となり、燃費効率と高め、CO2の排出量削減に努める。
マイルド・ハイブリッド版では、電圧48Vのスターター・ジェネレーターを搭載。最大20psのアシストを得ると同時に、高速巡航時にはエンジンの停止も可能。再始動も目立たずに完了するという。
メルセデスAMGのF1チームと共同開発した、新しいターボも特長。レスポンスを向上させつつ、省燃費に貢献している。
ガソリンエンジンは、170psと26.7kg-mが与えられた1.5L 4気筒のC180からスタート。0-100km/h加速は8.6秒で、最高速度は231km/hとなる。C200では、同ユニットから203psと30.4kg-mが引き出される。
2.0Lガソリンが搭載されるのはC300。258psと40.7kg-mを獲得し、0-100km/h加速は6.0秒でこなすという。グレードによって異なるが、燃費はWLTP値で12.7km/Lから16.3km/L、CO2排出量は、141g/kmから180g/kmの間になるようだ。
従来から排気量が42cc増やされた2.0Lディーゼルも用意された。C200dの163psから始まり、C220dで199ps、C300dでは264psが与えられる。こちらもグレードによって異なるが、燃費は20.4km/L前後、CO2排出量は131g/kmから152g/kmになる。
C200とC300、C220dでは、四輪駆動の4マティックの選択が可能。軽量化しつつフロントへのトルク分配率を高め、動的性能を高めている。トランスミッションは9速ATが標準。メルセデス・ベンツはMTを順次廃止する計画を進行中だ。