【オフロードモデル追加】新型ポルシェ・タイカン・クロスツーリスモ ターボSは最大761ps
公開 : 2021.03.05 00:30 更新 : 2021.05.18 16:24
ポルシェは純EVのタイカンに、オフロード仕様のタイカン・クロスツーリスモを追加。バーチャル・ワールドプレミアでお披露目しました。
タイカンのラインナップを拡大
ポルシェはバーチャル・ワールドプレミアを介して、タイカン・クロスツーリスモを発表した。オフロード仕様の追加で、ポルシェ初の純EVとなったタイカンのラインナップを拡大し、サスティナブルなモビリティを計画的に追求していくという。
スポーツサルーンのタイカンと同様に、クロスツーリスモが搭載するのは先進的な電圧800Vによる電動ドライブトレイン。四輪駆動とアダプティブ・エアサスペンションを標準装備し、オフロードでの妥協のない動的性能を担保したという。
リアシート側では頭上空間を36mm拡大し、車内空間に余裕を持たせた。リアハッチを備える荷室容量は1200L以上あり、オールラウンダーとして実用性も高めている。
ポルシェの最高経営責任者であるオリバー・ブルーメは、クロスツーリスモの発表にあたりこう述べている。
「2019年に純EVのスポーツカー(タイカン)を発表することで、鍵となるシグナルを世界へ発信しました」
「私たちは、ポルシェをサスティナブル・モビリティ(持続可能な自動車社会)のパイオニアと位置づけています。2025年までに、ポルシェが提供する新車の半数を純EVかプラグイン・ハイブリッド(PHEV)にする計画です」
「2020年にポルシェが欧州で販売したモデルのうち、3分の1には電動化技術が搭載されています。電動化の未来へ向けて、タイカン・クロスツーリスモでさらに大きな一歩を踏み出します」
ターボSでは761ps、0-100km/h加速2.9秒
タイカン・クロスツーリスモは、発売当初から4グレードが展開される。総容量93.4kWhのパフォーマンスバッテリー・プラスは標準装備となる。
エントリーグレードのタイカン4 クロスツーリスモは最高出力380psで、ローンチコントロール機能を用いたオーバーブースト時は476psへ高まる。0-100km/h加速は5.1秒、最高速度は220km/h、航続距離はWLTP値で389-456kmとなる。
タイカン4Sクロスツーリスモは最高出力490ps、同じくオーバーブースト時は571psを獲得。0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は240km/h、航続距離は388-452kmを得る。
パワフルなタイカン・ターボ・クロスツーリスモの最高出力は625ps、オーバーブースト時は680ps。0-100km/h加速3.3秒、最高速度250km/h、航続距離はWLTP値で395-452kmだ。
トップグレードのタイカン・ターボSクロスツーリスモになると、最高出力は625psとターボと同じながら、オーバーブーストを機能させると761psへ上昇。0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は250km/h、航続距離は388-419kmがうたわれる。
クロスツーリスモとして新しいオプションが、オフロードデザイン・パッケージ。最低地上高を30mm持ち上げ、凹凸の激しい悪路での走破性を高めるという。また前後バンパーやサイドシルの後端にフラップが追加され、飛び石などからボディをガードする。
ドライブモードにはグラベル・モードを実装。悪路走行に適した車両特性へ切り替えることもできる。
新しいポルシェ・タイカン・クロスツーリスモの発売は、欧州などでは2021年夏からを予定。北米と英国、ノルウェー、オランダ、ドイツなどが主要マーケットになると見込まれる。