【408psの電動クーペSUV】新型ボルボC40リチャージ 発表 今秋生産開始予定
公開 : 2021.03.04 18:05 更新 : 2021.03.04 22:06
ボルボは新型EVのC40リチャージを発表。レザーフリーのクーペSUVとしてオンラインでのみ販売されます。
XC40 P8のクーペモデル
ボルボは2台目の電気自動車(EV)であり、XC40リチャージP8のクーペモデルであるC40リチャージを発表した。
今秋に生産を開始し、2022年までに最初の納車を予定しているC40は、2025年までに世界販売の半数をEV化し、2030年までにEVのみの企業にするというボルボの計画に沿って登場した。
ボルボのCMAプラットフォームを採用し、アウディQ4 eトロンやBMW iX3と競合することになる。SUVであるXC40のEVバージョンをベースにしており、曲線を描いたルーフラインと新デザインのテールライトを採用。フロントエンドには、XC40 P8と同様のクローズド・グリルが装着され、「電動ボルボのニューフェイス」となっている。
基本的なサイズは全長4431mm、全幅2035mmと兄弟車と同じだが、全高は690mm低い1582mmとなっている。リアが傾斜しているため、後部座席のヘッドルームは62mm狭くなっているが、トランク容量は413Lとほとんど影響を受けていない。ボンネット下には31Lの収納「フランク」がある。
ルーフはハッチバックに近いデザインだが、ボルボによると、C40リチャージは「ボルボドライバーの大半が好む」という高いシートポジションを実現しているとのこと。
C40は、XC40 P8やポールスター2と同じパワートレインを採用しており、各アクスルに204psの電気モーターを搭載し、合計出力408psと67.3kg-mを発揮する。この結果、0-100km/h加速は4.9秒と言われている。また、現在のボルボ車と同様に、最高速度は180km/hに制限されている。
78kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、推定航続距離は420km。AC充電器で最大11kW、DC充電器で最大150kWで充電することができる。150kWの場合、空の状態から80%まで約40分で充電可能だ。ボルボによれば、航続距離は無線ソフトウェア・アップデートにより改善されていくという。
サスペンションはフロントにマクファーソン式ストラット、リアにマルチリンクを採用している。
EVのみ展開、オンライン限定販売
独自のインテリアカラーが設定され、ボルボ初の完全なレザーフリーモデルとなる。また、グーグルと共同開発したアンドロイドベースのタッチスクリーン・インフォテインメント・システムを搭載し、データ使用量無制限で無線アップデートが可能だ。これはXC40リチャージで初めて採用されたもので、従来のインフォテインメント・システムを大きく進化させたものとなっている。
ボルボはまだインテリアの画像を公開していないが、XC40リチャージと非常に似たスタイリングを採用すると予想されている。
ボルボは、C40をEV仕様のみで展開するだけでなく、購入プロセスを簡素化し、納車までのやり取りを迅速化するためにバリエーションの数を「劇的に減らした」と述べている。しかし、XC40リチャージと同様に、出力やバッテリー容量の異なる複数のモデルが登場するだろう。
また、C40はオンラインでのみ販売される。サービス、保証、ロードアシスト、保険、家庭用充電オプションなどが含まれた「ケアパッケージ」も販売される。
価格は未設定だが、XC40 P8の5万3155ポンド(772万円)より若干高くなるだろう。
C40は、ベルギーのゲント工場でXC40と並んで生産される。C40の後には、来年登場予定の次世代7人乗りXC90の電動バージョンと、新しいプラットフォームで作られた小型SUVのXC20が続く。