【ネタバレ注意】シン・エヴァンゲリオン劇場版に2代目ジムニー登場? エヴァ協力会社に聞く

公開 : 2021.03.14 05:45  更新 : 2022.03.25 18:50

シン・エヴァンゲリオン劇場版が公開になりましたが、気になるクルマが……。作中のジムニーについて協力会社に取材しました。

公開初日で興行収入8億円超

text:Kumiko Kato(加藤久美子)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

庵野秀明監督による大ヒットアニメーション映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの完結編として度重なる延期の末ついに2021年3月8日に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

初日だけで興行収入は8億277万4200円(123.8%)、観客動員数53万9623人(121.7%)と驚異的な人気となっている。

スズキ・ジムニー
スズキジムニー    加藤博人

ちなみに、()内の数字は2012年公開の前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と比較したものだ。前作は土曜日公開、今回は「密」を避けるなどの理由で異例の月曜日公開となったうえでの数字だ。

筆者も初日の朝7時からの回、および2日目も「再確認」のために劇場に足を運んだ。

なんの再確認か? それは、シン・エヴァに登場するクルマをもう1度よく見ておきたかったからだ。

エヴァンゲリオン・シリーズには、これまで趣味性の高いクルマが随所に登場してきた。

詳しい状況や登場シーンはネタバレ加速となるので伏せておくが、シン・エヴァには2代目ジムニーが登場している。

それもメーター部分に「バッテリー残量計」や「電圧計」らしきものがちらっとうつっていたので、EV仕様として登場している模様。

え? EV? と驚いてしまったが、その翌日、公開2日目にも確認のためもう1度映画館を訪れた。

たしかにベース車両のジムニーは2代目となる1981年発売のSJ30型だ。幌タイプのモデルになるが、荷台にはバッテリーが搭載してあった。EVとして登場していることは間違いなさそうだ。

ジムニーのナンバー「1701」意味は?

SJ30ジムニーにつけられたナンバーは「練馬40え17-01」。

エヴァのファンであればこの1701の数字の意味がわかるだろう。

スズキ・ジムニー
スズキ・ジムニー    加藤博人

主人公である碇シンジのネルフIDカードと同じ番号で、さらにその由来は庵野監督が大ファンだというスタートレックシリーズ登場の「航宙艦エンタープライズ号」につけられた番号「NCC-1701」だといわれている。

なお、これまでエヴァ・シリーズに登場してきたクルマのナンバーは、「東2ネ33-103」(アルピーヌA310)や「NERV作1 1971」(コスモスポーツ)など、絶対実在しない記載内容だったのでいずれも一目で「架空」とわかるものだった。

なぜ今回、リアリティあるナンバーにしたのかは現在のところ不明である。

ちなみに、シン・エヴァのパンフレットにもこのジムニーの画像が掲載されており、そこでもナンバーをしっかり読むことができる。

このSJ30ジムニーはスズキが制作協力しているのか? と思ったがエンドロールにスズキの名前はなかった。

代わりに流れてきたのは、「アピオ株式会社」と「日本ジムニークラブ関西支部」の2つの名前だった。

ジムニーファンやオーナーにおいては、その名を知らない人はいないと思うが、アピオといえば世界一のジムニープロショップだ。

ジムニー神と崇められる尾上茂氏(現アピオ株式会社会長)が「尾上自動車」として1969年に設立したのが始まりである。

ちなみに、尾上氏は2018年に神奈川県藤沢市に「ジムニー歴史館」をオープンさせており圧巻のコレクションで歴代ジムニーを展示している。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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