【ブランド売却は否定】ブガッティ支配権、ポルシェに移行か リマックと合弁企業の設立検討
公開 : 2021.03.19 20:25 更新 : 2021.03.19 21:35
VWグループは、ブガッティをポルシェとリマックの合弁企業にする計画を示しました。高級車ブランドの行方は。
ポルシェはリマックへの出資を増加
フォルクスワーゲン・グループのヘルベルト・ディースCEOは、ブガッティをポルシェとEVメーカーのリマックとの合弁企業(ジョイント・ベンチャー)にする計画を発表した。ブガッティをリマックに売却する可能性については否定している。
同グループは、ポルシェがクロアチアのリマックへの出資を増やす金融取引の一環として、フランスのハイパーカーメーカーであるブガッティの支配権をリマックに売却するのではないかと報道されていた。ポルシェは最近、6040万ポンド(91億円)を投じてリマックへの出資比率を15.5%から24%に引き上げている。
ディースCEOは16日に開催された年次のメディアカンファレンスで、ブガッティをポルシェに譲渡し、ポルシェはその後、ブガッティを運営するためのリマックとの合弁企業を設立するだろうと述べた。
「ブガッティをリマックに譲渡するというのは事実ではありません。ポルシェは現在、リマックとパートナーシップについて協議中であり、この件はポルシェが対応することになります」
「全体的なことはまだ確定していません。わたし達が目指しているのは、ブガッティの責任をポルシェに移行することであり、ポルシェはおそらく、リマックとの合弁企業を設立することになるでしょう」
ブガッティの合弁企業運営について、ポルシェとリマックが対等に参加するかどうかは明らかになっていない。
ディースは、フォルクスワーゲン・グループにおけるブガッティの責任をポルシェに移す理由として、「ブガッティは、ボリュームセグメントにおいて、ここウォルフスブルク(フォルクスワーゲンの本拠地)にいるよりも強力な環境を得ることができると信じています」と語った。
また、「カーボンファイバー製ボディや高性能バッテリーなど、(ブガッティとポルシェには)多くの相乗効果があります」とも述べている。