【デュアリスの現在】新型日産キャシュカイ 初期限定モデル、英国発表 今夏発売予定
公開 : 2021.03.17 07:05
人気車種、日産キャシュカイの限定モデルが登場。3万ポンド(約450万円)を切る価格で今夏発売されます。
標準仕様に先駆け、特別な装いで登場
日産は、3代目となる新型SUVキャシュカイの初期限定モデル、「プルミエール・エディション(Premiere Edition)」を欧州で発表した。価格は2万9270ポンド(442万円)で、標準モデルに先駆けて、夏に英国での販売を開始する。
プルミエール・エディションには、138psまたは156psの1.3Lマイルド・ハイブリッド・ガソリンエンジンが搭載され、前者には6速MT、後者にはクロストロニックCVTが採用されている。また、同セグメントで最大といわれる新しいヘッドアップ・ディスプレイ、ワイヤレス充電パッド、スマートフォン・ミラーリング機能、最上級のコネクティビティ・パッケージ、LEDマトリクスヘッドライトを標準装備している。
この特別仕様車は、ルーフレールにマットシルバーを採用することで、標準モデルとの差別化を図っている。また、標準モデルと同様に2トーンカラーも選択可能だ。
標準モデルのキャシュカイの価格は数週間後に発表される予定だが、新しいプラットフォーム、大胆な外観、ハイブリッド専用のパワートレインなど、すべての面で先代モデルとは大きく異なる。
キャシュカイは以前、日本でも「デュアリス」として販売されていたモデルである。
スポーティーで存在感ある出で立ち
新型キャシュカイは、ルノー・日産・三菱アライアンスのCMF-Cプラットフォームをベースに、「より目的意識の高い」スタンスと「アスレチックでダイナミック」なスタイリングを採用し、デザインを一新した。フロントエンドは新しいVグリルを採用し、ヘッドライトはスリム化され「ブーメラン」形状となっている。
全長4425mm(35mm増)、全幅1838mm(32mm増)、全高1625mm(10mm増)と大型化。スポーティーで堂々としたフォルムを実現したほか、20インチアロイホイールが新たにオプション設定されるなど、高級化が図られている。
デザイナーのマット・ウィーバーによると、パワートレインがすべて電動化されたことで、スタイルにも影響があったという。燃費向上のため空力性能の改善が図られているほか、ボディシェルも新しい複合材とアルミパネルの採用により60kgの軽量化を実現。また、新しい溶接とスタンピング技術により剛性が41%向上し、安全性とステアリング・レスポンスが改善された。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラットを採用。リアは前輪駆動モデルにビームアクスル、4輪駆動モデルにはマルチリンクがおごられる。また、パワーステアリングのレスポンスも向上しており、「走りの楽しさはそのままに、曲がりくねった道でも楽しめるようになった」という。