【クロスオーバーに大変身】新型トヨタ・アイゴX コンセプト欧州初公開 ヤリスとプラットフォーム共有
公開 : 2021.03.17 21:45
トヨタ・アイゴXプロローグが欧州で公開されました。人気のアイゴの後継として、2021年内に発売予定です。
入門モデルでもデザインにこだわる
欧州で販売されている小型車、トヨタ・アイゴが「Aセグメントの再構築」を目指して、コンパクトクロスオーバーに生まれ変わった。
アイゴXプロローグ・コンセプトとして公開され、市販モデルは2022年半ばまでに発売予定。トヨタによれば、「従来、エントリーポイントと呼ばれてきたクルマが、際立ったデザインを提供できることを証明する」ために設計された。
高めの車高、19インチのホイール、大きく広がったフェンダー(市販モデルではトーンダウンされる可能性が高い)など新要素を取り入れつつ、縦型のテールライト、ガラスのトランクリッド、ツートンカラー、ボディの四隅に配置されたホイールなど、現行モデルのアイゴの特徴は明確に引き継がれている。
また、前後に配したスキッドプレート、ルーフレール、六角形のフォグランプなど、オフロードを意識したデザインを採用している。ドアミラーには「アクションカメラ」を搭載し、「探検の特別な瞬間を撮影し、共有する」というユニークなコンセプトを取り入れているほか、リアバンパーにはポップアップ式のサイクルホルダーを組み込んでいる。
アイゴXは、GA-Bプラットフォームをヤリスと共有しているが、全長3700mm、ホイールベース2430mmとコンパクトなサイズ感は維持。全高は1500mmと、ほぼヤリスと同じだ。参考までに、現行のアイゴは全長3465mm、全高1460mm、ホイールベース2340mmである。
経済的な非電動パワートレイン採用か
トヨタは以前、次世代のアイゴが内燃機関のみを使用することを認めていた。仕様はまだ確定していないが、1.0L 3気筒ガソリンエンジンが候補に挙がっており、5速MTまたはCVTが用意されるようだ。
トヨタの欧州デザインセンターのイアン・カルタビアーノは、次のように述べている。
「Aセグメントを再構築するということは、お客様に何か新しいものを提供するということです。わたしは、(アイゴXが)クロスオーバーの要素を持ちながらも、より運転が楽しく、より都会的である点が気に入っています」
「大径のホイールとタイヤ、そして新しいプラットフォームを採用したことで、着座位置が高くなり、乗り降りが素早く簡単にできるようになりました」
カルタビアーノは、アイゴXを「どちらかといえばクロスオーバー」と位置づけているものの、「素晴らしい使い勝手と多用途性を備えた、リフトアップされたホットハッチ」と捉えているという。
ヤリスのように、ホットなGRの名を冠したパフォーマンスモデルの登場は確認されていない。
アイゴXは、欧州におけるトヨタ最安価モデルである現行アイゴの1万2500ポンド(188万円)という価格帯を引き継ぐと思われる。また、生産も現行モデルと同様にチェコ共和国で行われる。