【絶版モデルも比較】新型トヨタGR 86/スバルBRZ 後輪駆動&日本車ライバル5選
公開 : 2021.04.09 05:45 更新 : 2021.10.27 21:47
新型トヨタGR 86/スバルBRZのライバルとなる日本車たちを現行/絶版モデルから筆者が厳選しました。
先代から受け継がれるキャラクター
トヨタとスバルが共同開発するスポーツカー、GR 86とBRZ。その新世代モデルが発表された。日本での発売は、秋以降となるようだ。
初代となるトヨタ86とスバルBRZは、後輪駆動という特性を重視した、ハンドリングの楽しいスポーツカーであった。
それが新型になって、エンジン排気量を2Lから2.4Lに拡大したが、ターボなどの過給機の採用はなかった。
最高出力は235psで、先代より28psアップしているが、驚くほどの高出力というわけではない。BセグメントのGRヤリスの1.6L 3気筒ターボの272psの方がパワフルなのだ。
つまり、新型になって少々パワーアップしているものの、新しいGR 86とBRZの基本的なキャラクターは先代のままなのだろう。
今回は、そんなGR 86とBRZのライバルとなる日本車たちを紹介しよう。現行モデルだけでなく、絶版モデルからもピックアップしてみた。
最大のライバルはロードスター
ハンドリングの楽しい後輪駆動のスポーツカー、しかも現役世代のライバルとなれば、マツダのロードスターが筆頭だろう。
搭載するエンジンは、1.5Lで最高出力は132psに過ぎない。しかし、「人馬一体」と呼ばれる走りは、1989年に誕生した初代ロードスターから綿々と受け継がれるもの。
オープンカーという魅力もあいまって、「楽しさ」という部分が、ロードスターの最大の魅力となる。また、過去30年以上にわたって販売されてきたこともあり、中古車の数が非常に多いというのもロードスターの強みだ。
また、ロードスターには電動で開閉するハードトップを持つ、ロードスターRFという派生モデルが存在する。しかも、ロードスターRFには最高出力158psの2L直列4気筒エンジンが搭載されている。
GR 86やBRZには届かないものの、「FRのクーペが欲しい」という人には、ロードスターRFもおすすめだ。
GR 86/BRZと、ロードスター/ロードスターRFを比較すると、パワーと4座&ハッチバックならではの実用性の高さの部分ではGR 86/BRZが勝る。
一方、ロードスター/ロードスターRFは、人馬一体の走りの気持ち良さ美点となる。
パワーで勝るフェアレディZ
日本だけでなく、アメリカでも大人気の伝統のFRスポーツカーといえば、日産のフェアレディZだ。ちょうど昨年の秋に新世代モデルのコンセプトモデルが発表されており、この秋に発売予定のGR 86とBRZと、それほど時間を置かずに新型のフェアレディZも登場することだろう。
新世代のフェアレディZは、全長4382×全幅1850×全高1310mm。全長4265×全幅1775×全高1310mmのGR 86/BRZと比べると、全長と全幅が大きい。
しかも、フェアレディZには、排気量は不明なもののV6ツインターボが搭載される。2.4LのNAエンジンであるGR 86とBRZよりも、確実にパワフルになるはずだ。
フェアレディZの主戦場であるアメリカで人気のマッスルカーというジャンルに属する。GR 86とBRZが軽快なハンドリングと4座の実用性の高さ、フェアレディZが豪快なパワーという違いとなる。
また、現行のフェアレディZも3.7L V6エンジンを搭載しており、基本的なキャラクターは新世代モデルと同じ。こちらもGR 86とBRZの良きライバルとなるだろう。