【料金の低い時間帯に充電】ホンダ EV向け家庭用充電サービス「e:PROGRESS」提供開始 英国
公開 : 2021.04.14 21:45
ホンダは、電力コストの低い時間帯にEV充電を行う新サービスを英国で開始。再生可能エネルギーも活用。
年間約7万円の節約に
ホンダの英国部門は14日、EV向けのエネルギー・マネジメントサービス「e:PROGRESS(イー・プログレス)」の提供を開始すると発表した。
英国のホンダeのオーナーを対象とした新しい家庭用充電サービスで、リアルタイムの電気料金データを利用して、最も費用対効果の高いタイミングで電力を充填するというものだ。
e:PROGRESSは、スマートチャージを提供するモイクサ社および電力会社のオクトパス・エナジー社と共同で開発された。オクトパス・エナジー社の家庭とEVを組み合わせた料金プラン「アジャイル・オクトパス」で利用可能で、車両への充電はホンダ・パワー・チャージャーS+を接続することで行う。
このシステムは、モイクサ社のソフトウェアをベースとしており、需要と供給の変動に基づいて、30分ごとに電力価格を更新する。ホンダeのオーナーは、アプリを使ってフル充電が必要な時間帯を指定すると、自動的に最も費用対効果の高い時間帯に充電を開始する。
ホンダは、年間走行距離が8000kmの場合、標準的な電気料金に比べて、年間475ポンド(約7万1000円)の節約ができるとしている。オクトパス・エナジー社によると、同社の電力はすべて再生可能エネルギーで賄われているという。
ホンダ・エナジー・ソリューションズのヨルゲン・プリュームは次のように述べている。
「エネルギー需要の混雑を避けるためには、EVと送電網をスマートに接続する必要があると考えています。また、将来的には自動車メーカーがサービスを通じてEVに付加価値を与えることが重要です」
プリュームは、将来的にセットアップを拡張して、V2G(車両からグリッド)充電などのサービスを可能にすることができると付け加えた。
「可能性は無限です。このサービスには非常に多くのバリエーションや機能の追加が可能であり、英国で安定したサービスを確立した後、何を追加できるかを検討しています」