【頂点に君臨する最上級EVセダン】新型メルセデス・ベンツEQS 発表 航続距離770km
公開 : 2021.04.17 06:05 更新 : 2021.04.27 07:08
新型メルセデス・ベンツEQSが公開されました。Sクラスとは全く異なるEVの旗艦モデルで、年内に発売予定。
「S」の名を冠する先進的なサルーン
メルセデス・ベンツEQSが公開された。卓越したエアロダイナミクス、無線によるソフトウェア・アップデート機能、先進的なインテリア、そして最大で700psを超える出力を発揮する電動パワートレインを持つ、EVフラッグシップだ。
英国での販売は2021年後半に開始される予定で、価格は標準的なSクラスとほぼ同じで、約9万ポンド(1351万円)からとなる。
EQSは、メルセデス・ベンツの専用プラットフォームであるEVA(Electric Vehicle Architecture)を採用した最初のモデルであり、Sクラスに相当するEVとして構想されている。生産はドイツのジンデルフィンゲンで行われる。
メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウス会長は次のように述べている。
「EQSは、最も要求の厳しいお客様の期待を上回るように設計されています。それこそが、メルセデスがその名に『S』の文字を入れるために必要なことなのです。わたし達はその文字を軽々しくは使わないからです」
まもなく登場するEQE、EQE SUV、EQS SUVにも採用されるEVAプラットフォームは、エアサスペンションを装備し、リアの操舵角を4.5度に設定した後輪操舵システムを採用している。
空力を追求した個性的なデザイン
EQSは、2019年に発表されたコンセプトモデル「EQSビジョン」をほぼ忠実に再現しており、キャビン重視の特徴的なフォルムを持っている。エクステリアの中心となるのは、メルセデスが「ワン・ボウ・ルーフライン」と表現するルーフデザインで、このラインがリアに伸びて、リフトバックスタイルのテールゲートを形成している。
そのほかの主なスタイリング要素としては、ブラックのグリルパネルを中心に、水平方向のライトバーで結ばれた2つの角型ヘッドライトがある。
アルミニウムボディのEQSは、固定式のクラムシェルボンネットを採用している。このボンネットは、フロントホイールアーチの上部までサイドに回り込んでいる。フロントの収納スペースを確保するのではなく、整備時にのみ開くように設計されている。
ウィンドスクリーン・ウォッシャーのフィラーボトルは、フロント左側のフラップに一体化されており、押すと回転して出てくる仕組みになっている。
ドアはフレームレスで、Sクラスにオプション設定されているものと同じフラッシュ式ハンドルが採用されており、ホイールは標準的な19インチから22インチまでが選択可能だ。
全長5216mm、全幅1926mm、全高1512mm、ホイールベースはSクラスより106mm長い3210mmとなっており、オーバーハングは比較的短くなっている。
このような大きなサイズにもかかわらず、メルセデスはEQSの空気抵抗係数が0.20を実現したとしている。これは最新モデルのテスラ・モデルSを上回る数値だ。