【性能重視のGTモデル】新型フォルクスワーゲンID.4 GTX 4月28日欧州発表予定
公開 : 2021.04.19 06:05
フォルクスワーゲンはEVのID.4に高性能モデルのGTXを追加します。GTIと並ぶ位置づけとなります。
サステナブルとスポーツの融合
フォルクスワーゲンは、パフォーマンス重視のEVシリーズの第一弾として、新型ID.4 GTXを4月28日に発表することを明らかにした。
最近発売された電動SUV、ID.4の最上位モデルとして、306psの4輪駆動パワートレインを採用する予定。IDモデルとして4輪駆動を設定する初のモデルでもある。この4輪駆動システムは、必要に応じて自動的に前輪にパワーを送るものだが、フォルクスワーゲンによると、新たなドライブモード「トラクション」を搭載するという。
2019年に明らかになったように、GTXの名称はIDのパフォーマンスモデルに使用され、既存のGTI、GTD、GTEのモデルラインと並ぶ位置付けとなる。
フォルクスワーゲンのマーケティング部門の責任者であるクラウス・ツェルマーは、次のように述べている。
「GTの文字は、長い間、ドライビングプレジャーの象徴として使われてきました。今、Xは未来のモビリティへの架け橋となっています」
「サステイナビリティとスポーティさは相反するものではなく、知的に補完し合うものです」
GTX専用デザイン採用
GTXには、GTIと同様に、通常のIDモデルとは異なる専用のスタイリング要素が採用されており、フォルクスワーゲンによれば、「独自のライトシグネチャー」も含まれているとのこと。GTIやGTD、GTEで採用されたタータンチェックが導入されるかどうかは、まだ分かっていない。
ID.4 GTXは、通常のID.4よりも車高が低くなり、ハンドリングとパフォーマンスを向上させるためにシャシーにもさまざまな変更が加えられると予想される。
また、今年末にはID.4のクーペモデルであるID.5が発売される予定だ。このモデルにも、いずれGTXバージョンが追加される可能性がある。
フォルクスワーゲンは、GTXのバッジに期待される性能を満たすために、4輪駆動のデュアルモーター・パワートレインを使用することを重視しているため、小型のID.3にこのパフォーマンス仕様が導入される可能性は低いと思われる。