【環境に優しいことが購入動機に】欧州ドライバーの7割は「次のクルマにEV」 日産、調査結果公表
公開 : 2021.04.19 18:05
日産は欧州での調査の結果、7割の人が次のクルマにEVを検討していると発表。電動化の受容が進んでいます。
EVドライバーの満足感は高め
日産の欧州法人は、調査の結果、欧州ドライバーの70%が次のクルマとしてEVの購入を検討していると発表した。購入を検討する理由として最も多かったのは、ゼロ・エミッション車がもたらす環境面でのメリットだったという。
調査会社のOnePoll社が今回行った調査は、英国、フランス、ドイツ、オランダ、スペイン、イタリア、北欧(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク)のドライバー7000人を対象としている。EVとICE(内燃機関)車それぞれのドライバーが対象で、近い将来、複数の国でICE車の新車販売が禁止される欧州でのドライバーの意識が現れていると言えるだろう。
調査結果によると、EVドライバーの満足度は高く、89%が「EVへの切り替えは正しい判断だった」と回答しているという。74%がよりリラックスできると感じ、77%がICE車よりもスムーズに運転できると回答している。
また、EVドライバーの97%が、ICEからEVへの乗り換えを「期待通り」または「簡単」と感じているという。さらに、70%がEVの航続距離に関して購入前の予想よりも良好であると考えているようだ。一方で、航続距離が短いという理由でEVを検討していないICEドライバーは58%となっている。
日産の欧州法人は、「今回の調査で欧州のドライバーが電動化を受け入れていることが明らかになった」と述べている。
先進技術や維持費も乗り換え理由に
EVのドライバーとICEのドライバーの間には対照的な意見が見られるが、調査対象となったドライバーの約85%が「環境に優しいことを重視している」と回答した。
調査によると、EVのドライバーはクルマの運転が楽しく、望ましいものであると感じているようで、89%が「満足」しており、78%が「期待以上」であると回答している。
また、ICEからEVへ乗り換えた動機の1つとして、34%のドライバーが車両に搭載されている「先進技術」の魅力を挙げた。EV購入を検討しているICEドライバーの約3分の1(31%)は、先進的な技術が乗り換えたい理由だと回答している。
同時に、EVへの乗り換えを検討しているICEドライバーの31%は、ランニングコストの低さに魅力を感じているようだ。また、EVに乗り換えたドライバーの83%が、ランニングコストが予想よりも低いと考えている。