【欧州では来年夏発売】新型日産エクストレイル eパワー搭載、サイズはややコンパクトに?
公開 : 2021.04.19 20:05 更新 : 2021.04.22 13:28
日産が第4世代となる新型エクストレイルを発表。サイズは現行モデルより若干コンパクトになると予想されます。
中国発売は今年後半、欧州は来年夏
次世代の日産エクストレイルは、欧州仕様では同社の革新的なパワートレイン技術「eパワー」を搭載することが分かった。新型エクストレイルは2021年後半に中国市場へ導入され、2022年夏には欧州でも発売される予定となっている。
上海モーターショーで初公開されたエクストレイルは、内外装の大部分を米国市場のローグと共有しており、プラットフォームは欧州で販売されている小型SUVのキャシュカイと同様に、ルノー・日産・三菱アライアンスのCMF-Cを大幅に改良したものを採用する。
eパワーは、従来のハイブリッド・パワートレインとは異なり、ガソリンエンジンをバッテリーの充電にのみ使用し、そのバッテリーがフロントに搭載された電気モーターを駆動する仕組み。日産によると、日本での発売以降、eパワー搭載車両の累計販売台数は50万台を超えているという。
欧州でキャシュカイに搭載されているeパワーは、1.5Lのガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせで、合計出力190psを発生。EVのリーフと同じワンペダルドライブ(アクセル操作のみで加減速と停止)が可能な「eペダル」を採用している。エクストレイルにも同様のシステムが採用される可能性があるが、日本仕様ではeパワーの導入自体が明言されていない。仮に導入されたとしても、ワンペダルドライブについては、現行のノートと同じように停車まではカバーしないかもしれない。
ボディサイズはやや縮小か
日産の最高執行責任者(COO)であるアシュワニ・グプタは、次のように述べている。
「中国はモビリティの未来を生み出す最前線にあります。日産は、コネクティビティや自動運転技術、そして電動化技術におけるイノベーションを推進し続け、革新的で最先端の技術を中国のお客様にお届けし、モビリティの未来を切り拓いていきます。また、最新のeパワーを中国における最量販セダンである『シルフィ』を皮切りに、2025年までに6車種へ搭載します」
第4世代となる新型エクストレイルには、7人乗りの仕様が設定されているが、街中での取り回しを確保するために「十分にコンパクトであること」が求められている。
キャシュカイでは、一回り大きくなった最新世代のCMF-Cプラットフォームにより、新しいフロントサスペンションと応答性の高いステアリングを採用し、ダイナミックな挙動を強化しているが、エクストレイルもほぼ同様になると思われる。また、雪道、泥道、砂利道での走行に応じた設定が可能な4輪駆動車の設定も確認されている。
寸法や技術的な詳細はまだ明らかにされていないが、米国で発売されているローグは現行のエクストレイル(日本仕様)と比べて全長・全高ともに約40mm小さくなっており、新型エクストレイルでも同様のサイズダウンが行われる可能性がある。
価格についても正式な発表はされていないが、現行モデルの248万2700円(20S Vセレクション)からという設定よりも高くなると見られる。