【新型アウディA3話題】独プレミアム・コンパクト メルセデス・ベンツAクラス/BMW 1シリーズ/フォルクスワーゲン・ゴルフと比較

公開 : 2021.05.07 17:05

新型アウディA3が日本デビュー。独プレミアム・コンパクトに属するメルセデス・ベンツAクラス/BMW 1シリーズ/フォルクスワーゲン・ゴルフと比較します。

フルチェンしたプレミアム・コンパクト

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

4月21日、第4世代にフルモデルチェンジされたアウディA3が日本でも発表された。

1996年に発表された初代A3により、「プレミアム・コンパクト」というセグメントは確立された。それまで、そして今でもこのクラスのベンチマークであるフォルクスワーゲン・ゴルフも、このA3の登場以降、プレミアムを意識したクルマづくりを進めていく。

アウディA3
アウディA3

BMWも3シリーズから派生したコンパクトモデルを2004年から1シリーズとして、独立した車種としてプレミアム・コンパクト市場に投入する。先代まではFRだったが、2019年に発表された現行型の3代目からはスペース効率を重視してFFとなる。

メルセデス・ベンツも、小型モノスペース的なモデルとして1997年に登場させたAクラスを、2012年に発表した3代目からはA3や1シリーズ同様のスポーティなハッチバック・スタイルを採用した。

「ジャーマン・スリー」と呼ばれるドイツのプレミアム・ブランドであるメルセデス・ベンツ、BMW、アウディが、いまやプレミアム・コンパクトの仲間入りをしたフォルクスワーゲン・ゴルフとともに、この市場で鎬を削っている。

そこで、日本デビューを果たしたばかりのアウディA3を軸に、BMW 1シリーズ、メルセデス・ベンツ Aクラス、そして間もなく日本でも新型が発表されるフォルクスワーゲン・ゴルフの4車種を、いくつかの側面で比較してみることにしよう。

サイズや使い勝手を比較

いずれのモデルも、日本仕様には何種類かのグレードがラインナップされているが、ここではなるべくエントリー・グレードで紹介していくことにする。

また、セダンボディが存在するモデルもあるが、ここではハッチバックで比較していく。より詳しく比較してみたい人は、各インポーターのWebサイトなどを参照していただきたい。

アウディA3
アウディA3

A3スポーツバック(以下、A3)30 TFSIは、全長4345×全幅1815×全高1450mm。ホイールベースは、2635mm。車両重量は、1320kg。最小回転半径は、5.1m。

BMW 118iスタンダードは、全長4335×全幅1800×全高1465mm。ホイールベースは、2670mm。車両重量は、1390kg。最小回転半径は、5.4m。

メルセデス・ベンツA 180は、全長4420×全幅1800×全高1420mm。ホイールベースは、2730mm。車両重量は、1360kg。最小回転半径は、5.0m。

新型フォルクスワーゲン・ゴルフの日本仕様はまだ発表されていないが、日本仕様に予定されている1.5 eTSIのヨーロッパ仕様データで紹介する。全長4284×全幅1789×全高1456mm。ホイールベースは、2636mm。車両重量と最小回転半径は、未発表。

外寸を比べてみると、全長は新型ゴルフが少し短く、A 180が少し長いが、A3と118iはほぼ同じ。小回り性は118iが少しツラそうだが、それでも、いずれも都会の狭い道でも持て余すことはないはずだ。

室内空間はホイールベースの長いA 180が有利だが、いずれも大きくは変わらない。ラゲッジスペース容量は、A3が380-1200L、118iが380-1200L、A 180が370-1210L、新型ゴルフが380-1237L。

サイズや使い勝手においては、極端な違いはなさそうだ。

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