【ガソリンモデル先行受注ほぼゼロ】新型ホンダ・ヴェゼル どんな層が購入?
公開 : 2021.05.09 05:45 更新 : 2021.10.13 12:13
新型ホンダ・ヴェゼルは好調なスタートを切りました。ハイブリッドに人気が集中する背景を分析しました。
新型ヴェゼル 好調なスタート
一部のSNSなどではCX-5似だとかハリアー似だとかという意見も飛び交っていたが、蓋を開けてみれば近年のホンダ新型車の中でもトップクラスの好調なスタートを切ったという。
果たして新型ヴェゼルをいち早く注文したユーザーはどのような層だったのか?
筆者の自宅近くにあるホンダディーラーでヒアリングを実施した。
発売前のティーザーが発表された時点で、各ホンダディーラーは従来型のヴェゼルユーザーを中心にアプローチしたということで、およそ8年ぶりのフルモデルチェンジに待ってましたとばかりに新型に乗り換えた先代ユーザーも多数いたということだ。
新型となったヴェゼルはe:HEVと名付けられた1.5Lエンジン+モーターのハイブリッド仕様と、従来型にも存在していた1.5Lの純ガソリン車という2つのラインナップ。
従来型に後から追加された1.5Lターボ仕様は残念ながらラインナップから外れてしまっている。
グレード体系はe:HEVが最もベーシックなX、装備充実のZ、最上級グレードのPLaYと3グレードが用意されているのに対し、ガソリンモデルはかなり装備の省かれたGというグレードのみと、明らかにe:HEV優遇のラインナップとなっているのだ。
ガソリンモデル先行受注ほぼゼロ?
話を聞いたホンダディーラーによると、事前の受注では最上級グレードとなるPLaYが1番人気で、次点がZグレードという配分だったとのこと。
メーカーとしては装備と価格のバランスが取れたZグレードが人気となると予想していたようだが、情報が明らかになっていない時点で購入するユーザーは、後悔しないようにと最上級グレードをチョイスする人が多かったのでないかとホンダディーラー担当者は話してくれた。
車両価格本体だけで比較するとZよりもPLaYの方が40万円高額となるが、ホンダ・コネクト・ディスプレイ(いわゆる純正ナビ)が標準装備となることや、PLaY専用装備となるパノラマルーフが備わることを考えれば決して割高ではないという点もPLaYに人気が集まった理由の1つのようだ。
また、従来型では一定数存在していたガソリンエンジンモデルのユーザーに関しても、新型となったヴェゼルは上級グレードに当たるガソリンエンジンモデルがないということもあって、先行受注の段階でGグレードを選んだユーザーはほとんどいなかったということだ。
ゴールデンウイークに突入するタイミングで多くのディーラーに展示車や試乗車が配備されたことで、今後はe:HEVのZグレードを選ぶユーザーも増えてくるだろうと販売会社では考えているようだが、ガソリンエンジンモデルは従来型のように数が出ることはないのではないかと話してくれた。
その理由としては、最近の新車の購入方法の主流である残価設定クレジットの存在だ。