【いまだはっきりしない】日産エクストレイル新型 日本導入時期 欧州の次? 米では大成功
公開 : 2021.05.14 05:45
日産の2020年度決算報告でも新型エクストレイルの導入時期は明らかにならず。欧州の次? 米では大成功です。
2020年度決算報告 赤字幅は縮小
日産は2021年5月11日、2020年度決算報告をおこなった。
この中で気になったのが、日本での新型エクストレイルの発売時期だ。
まず決算内容から見てみると、新型コロナ感染症の影響で上期にグローバルで販売台数減になったことが大きな要因となり、売上高は前年比で2兆163億円減少し7兆8626億円となった。
一方で、赤字幅は前年の6712億円から4487億円へと2225億円縮小した。
これは、アメリカでのインセンティブ(販売奨励金)を多用する安売り体質を見直す「販売の質」の改善を徹底したこと。またグローバルで様々な要因での最適化をおこなったからだと説明した。
具体的には、インドネシア工場の閉鎖、2021年12月にスペインのバルセロナ工場の閉鎖が決まったこと、そして各地の工場で就業体制を3直から2直に変更したことなど、生産体制の見直しをおこなった。
マーケティングやセールスではデジタルメディアへのシフトなど戦略的な資金配分を徹底し、モーターショーの開催についても適材適所での実施を徹底した。
一般管理費ではグローバルでの地域事業運営体制をこれまでの7つから4つに縮小して事業全体での効率化を図った。
さらに、商品については69車種から約55車種とし、これにより研究開発やデザイン開発の費用を抑えた。
こうした中、エクストレイル日本仕様はどうなるのか?
いまだはっきりしない日本導入時期
新型エクストレイルの登場を待ち望んでいる販売店やユーザーが多い日本。
周知の通り、日本市場では近年、アメリカ/欧州/中国などグローバルでの大きなトレンドであるSUVシフトが浸透してきたからだ。
とくにトヨタの場合、ランドクルーザー/ランドクルーザープラド/RAV4/ハリアー/ヤリス・クロス/ライズというSUVフルラインナップ体制を敷いており、ここに東南アジア等の海外で先行発売されているカローラ・クロスが加わる可能性もある。
一方、日産の場合、現状ではエクストレイルとキックスeパワーの2車種のみ。エクストレイルは2013年発売の3代目であり車歴は8年を超えており、時世を踏まえると4代目への一刻も早いフルモデルチェンジが望まれる。
日産の新車導入計画を俯瞰すると、2020年5月に発表した事業構造改革計画「ニッサン・ネクスト」では同月以降の18か月間でグローバルで合計12の新型車種を導入すると発表した。
その中には、世界市場向けキックスeパワー、北米向けローグ、北米向けパスファインダー、欧州向けキャッシュカイ、インド向けマグナイトなどの名前が挙がった。
その時点でも、日本向けエクストレイルについては明確な提示がなかったが、今回の発表でも……。