【詳細データテスト】ミニ・コンバーチブル らしさ健在の走り 角の取れた乗り心地 実用性もほどほど
公開 : 2021.05.29 20:25
改良版ミニのオープン版をテスト。英国編集部はクーパーSの3ドアを推しミニとしてきましたが、その美点はコンバーチブルでも健在。しかも、マイナーチェンジで快適性も向上し、おすすめリストの仲間入りを果たしました。
もくじ
ーはじめに
ー意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆
ー内装 ★★★★★★★★☆☆
ー走り ★★★★★★★★★☆
ー使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
ー操舵/安定性 ★★★★★★★★☆☆
ー快適性/静粛性 ★★★★★★★☆☆☆
ー購入と維持 ★★★★★★★★☆☆
ースペック
ー結論 ★★★★★★★★☆☆
はじめに
この20年ほどの間で、BMWグループ入りしたモダンなミニは3世代を数えるまでになった。今後数年で、もう1世代を重ねることになり、英国オックスフォードのカウリー工場で生産される5車種は、そのうちのひとつがすでにそうであるように、内燃エンジン車と電動車が併売されるようになる。将来的には、ミニは完全にEVのブランドとなる予定だ。
3代目となるBMW製ミニは、2度目のマイナーチェンジを受けた。3ドアと5ドアのハッチバックは、3ドアのEV版も含めて内外装をリフレッシュ。新たな装備や車内テクノロジーや運転支援システムも採用し、色使いやホイールのデザインも刷新している。
また、機械面のアップデートも多数行われたが、それらは欧州のエミッション規制適合を図ることと、運動性のキャラクターをより研ぎ澄ますこととを目指したものだ。
それらのアップデートは、コンバーチブルでも実施された。このソフトトップ仕様が、オランダのVDLグループに生産を委託しながらも存続していることは、このブランドが過去20年間、ニッチマーケットのポテンシャルをどれほど徹底して調べてきたかの証左といえる。
この10年をみても、プジョーやシトロエン、ルノー、ヴォグゾール、日産やダイハツ、そしてフィアットが、競合するコンバーチブルを市場に投入してきた。ところが、ミニのように生き残れたものはごくわずかしかないのだ。
なぜ、ミニのコンパクトなオープンカーは、長年にわたり成功を収め続けてこれたのか。今回のテストでは、その理由も明らかにしていければと思う。