【サメのようなハイパフォーマンスEV】新型クプラ・ボーン 欧州発表 刺激的なデザインとパワー、環境性能両立

公開 : 2021.05.27 20:05  更新 : 2021.07.08 13:04

スペインのクプラから新型ボーンが登場。VW ID.3の兄弟車となるEVで、走りにフォーカスしています。

走行性能重視のコンパクトEV

text:Jack Warrick(ジャック・ウォリック)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

クプラボーンの市販モデルが公開された。152psから234psまでの出力を備え、最大540kmの航続距離を実現する予定だ。

スペインの自動車メーカーであるクプラ初のEVで、親会社のフォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームをベースとしている。ボーンは、ドイツにある同グループのツヴィッカウ工場で9月から生産を開始する。

クプラ・ボーン
クプラ・ボーン    クプラ

技術的にはフォルクスワーゲンID.3とほぼ同じで、デザイン的にも密接に関連しているが、クプラによれば、独自の「刺激的なデザインと瞬間的なパフォーマンス」を持ち、独特の「ダイナミックなキャラクター」を備えているという。

また、研究開発部門の責任者であるヴェルナー・ティーツは、グループの兄弟車と比較して、ボーンが独特のドライビング・エクスペリエンスを提供することを約束した。

「シャシー、ステアリング、パワートレインのチューニングに多くの時間を費やしてきました。DCC(ダイナミック・シャシー・コントロール)をESCスポーツと組み合わせ、車高をフロント50mm、リア10mm低くすることで、気持ちの良い走りを実現します」

「DCCは独自のアプリケーションで、さまざまな路面やコンディションで時間をかけて微調整を行いました。また、プログレッシブ・ステアリングと組み合わせることで、ダイナミックでスポーティなハンドリングを実現し、ダイレクトなレスポンスを実現しています」

最大航続距離は約540km

ボーンは、ハッチバックのレオンとSUVのフォーメンターに導入されたプラグイン・ハイブリッド車に続いて、クプラのラインナップに加わった最初の完全EVだ。

パワートレインは、リアに搭載した永久磁石式同期モーター(最高回転数1万6000rpm)と、シングルスピードのトランスミッションおよびディファレンシャルで構成されている。

クプラ・ボーン
クプラ・ボーン    クプラ

リチウムイオンバッテリーとモーターの組み合わせは、4種類から選ぶことができる。45kWh、152psのセットがエントリーモデルで、最大340kmの航続距離を持つ。その上には58kWh、207psのモデルが418kmの航続距離を誇る。

ID.3と同様に、最上位モデルには77kWhのバッテリーが搭載され、航続距離は540kmとなっている。234psのモーターが搭載されており、静止状態から100km/hまで6.6秒で到達する。

クプラによると、77kWhのバッテリーは、125kWの充電器を使って7分で100km分の航続距離を得ることができ、125kWの急速充電器による5~80%の充電には35分かかるという。

また、家庭での充電には、クプラ専用の家庭用ウォールボックスが用意されており、新しいスマートフォンアプリ「Easy Charging」を使って操作することができる。

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