【安全性の「ミシュランガイド」】自動車アセスメント 他を圧倒するスバルに次ぐは?
公開 : 2021.06.02 05:45 更新 : 2021.10.09 23:39
クルマの安全性を点数化する自動車アセスメント。他を圧倒する好成績をおさめるスバルに次ぐメーカーにも注目しました。
自動車版安全ミシュランガイド「自動車アセスメント」
市販されるクルマの安全性能を、ユーザーが比較することは難しい。そのために用意された制度が自動車アセスメントだ。
JNCAP(Japan New Car Assessment Program)とも呼ぶ。
これは、自動車メーカーとは関係のない第三者機関が、販売されているクルマの安全性を実際にテストするというもの。
実際にクルマをバリアなどにぶつけて、そのこわれ方などを計測して点数化する。
点数とすることで、メーカーを超えたライバル車同士の安全性能が比較できるようになるのだ。
具体的には、独立行政法人自動車事故対策機構(通称:NASVA)がテストをおこなっている。NASVAは、自賠責保険/自賠責共済の運用益で賄われているため、自動車メーカーへの忖度はいっさいない。
ちなみに、市販されるクルマは、国土交通省によって最低限度の安全性が確認されている。
しかし、それはあくまでも最低限度の安全性であり、どれだけ高いレベルなのかは評価していない。
一方、自動車アセスメントは、安全性の上位を競うもの。美味しいレストランを紹介するミシュランガイドのような存在なのだ。
圧倒的なまでのスバルの成績の良さ
この自動車アセスメントにおいて、飛びぬけた成績をおさめるメーカーがある。
それがスバルだ。先だって(2021年5月25日)に発表された最新の2020年度(令和2年度)の自動車アセスメントでは、スバルのレヴォーグが最高得点を獲得し、最優秀であることを意味するファイブスター大賞が授与された。
また、2年前の2018年度(平成30年度)にはフォレスターが衝突安全性能評価で最高得点(クラウンと同点)と衝突安全性能評価大賞を受賞。
さらに、2016年度(平成28年度)はインプレッサ/XV、2014年度(平成26年度)にはレガシィが、それぞれ最高得点を得ている。唯一、残念なのはBRZで、5つ星(208点)が満点のところ、4つ星で168.8点という結果だ。
5つ星で199.7点のインプレッサ/XVに遠く及ばないという結果となっている。
とはいえ、レヴォーグをはじめ、インプレッサ/XV、フォレスター、レガシィという、スバルのラインナップの大半が衝突安全性能のテストで最高得点を得ている。
第三者による公平なテストの結果を鑑みれば、「日本で一番安全なクルマはスバル」と言って間違いないだろう。