【字幕付き動画】ポルシェ911GT3(992型)サーキット試乗 新エアロと足回りが効果を発揮
公開 : 2021.06.02 17:30
ポルシェ911GT3(992型)のサーキット試乗動画です。スペック上は先代とさほど変わりませんが、エアロや足回りの刷新により今まで以上に正確かつ速い走りが可能になりました。GT3RSへの期待が膨らみます。
もくじ
注目点はエアロと足回り
今回はお待ちかねのポルシェ911GT3(992型)にサーキットで試乗する。その開発思想こそ今までと変わらないが、細部には多数の変更点がある。
見た目に最も分かりやすいのはエアロだろう。新設計のディギューザーがホイールアーチ周辺を整流してくれるほか、ポルシェ初のスワンネック型リアスポイラーが目に新しい。このウイングを最大角に設定すれば、385kgものダウンフォースが得られるという。
また公道仕様のポルシェとしては初めてフロントにダブルウィッシュボーン式サスペンションが採用された。リアは通常の992型と同じマルチリンク式だが、すべてが調整可能であり、後輪操舵についてもリプログラムされている。今までにない正確性を手に入れ、戦闘力は非常に高まっているが、振り回して遊ぶ楽しさは減っているかもしれない。
車重は先代よりも5kgほど増えている。大柄になったボディに加え重量物が増えた影響によるものだが、遮音材を減らしたりボンネットをCFRP製にするなど多くの軽量化のための試みが採られている。
GT3RSが楽しみ
エンジンについては先代に搭載されたものとほぼ同一だが、エンジン内部にも軽量化が図られているほか、最高出力が10ps引き上げられて510psになっている。自然吸気の4Lエンジンとしては驚異的な数値であり、ポルシェによればカレラ・カップカーと同じエンジンとのことだ。
スペック上の違いは大きくなく、PDK仕様の0-100km/h加速は3.4秒、0-161km/h加速は7秒だ。紙の上では大きな違いがないように思えるが、乗ればすべてが違うことがわかるだろう。特に大きな違いはその足まわりとエアロであり、全く新次元の正確性を手に入れ安心してペースを上げることができる。
しかしフロントサスは先代GT3と比べても2倍の硬さであり公道で日常の足として使うユーザーにはややハードコアすぎると思える場面もあった。今年後半に登場すると言われるツーリング仕様では、やや柔らかいセッティングが与えられていることを期待したい。
ここで浮上する疑問は1つ。GT3がこれほど良い仕上がりなら、GT3RSはどれほどのものになるか、ということだ。
詳細は動画にてお楽しみいただける。