【EV、いくらなら買う?】「低価格帯」が多数 価格に関するアンケートから見えるEV二極化
公開 : 2021.06.03 05:45 更新 : 2021.07.08 13:04
パーク24の「EVいくらなら買うか」との調査にて、「低価格帯」の回答が多数。今後EVは二極化が進むと予想します。
日産アリアに注目 果たして価格は?
2021年は、日本でも新型EVが続々登場し、一気にEVシフトが進むという見方がある。
その一方で、「EVの早期普及はまだまだ難しい」という意見を持っているユーザーも少ないのではないだろうか?
本当に日本で、EV普及は進むのか?
メーカー側の思惑と、EVに関するユーザー向け最新アンケート調査の結果を照らし合わせながら、EV普及の可能性について考えてみたい。
新型EVの筆頭は、2021年秋に発表・発売開始予定の日産「アリア」だ。
すでに「ほぼ量産」の状態で、横浜の日産グローバル本社ギャラリーに展示され、車内に乗り込むこともできる。
日産は「アリア」を旧ゴーン体制を刷新した事業再生計画「ニッサン・ネクスト」の目玉として位置づけており、日本を含めてグローバルで積極的に販売促進活動をおこなう。
普及させるためには当然、価格がリーズナブルである必要があるが、現時点で発売価格は未公開ながら、これまで公開されている「アリア」関連のデータを「リーフ」のスペックデータと照らし合わせると、「アリア」は「リーフ」の2倍相当の800万円前後を連想する人が多いのではないだろうか。
果たしてそんな高値でユーザーは納得するだろうか?
「アリア」のライバルになるであろう、米フォードの「マスタング・マッハE」のベースモデルが結構安い……。
軽EVでも250万以上? まだまだ高いEV
「マスタング・マッハE」エントリーモデルは満充電で約368km走行できて、価格が4万2895ドル(472万円)である。
そのため「アリア」はエントリーモデルで5万ドル(500万円前後)の値付けが予想され、そうなると「リーフ」の上位モデルとの棲み分けも必要になる。
また、日産の内田誠社長は2021年5月にオンラインで実施した決算報告で「軽EVを2021年中に発売する」と明言している。
2019年の東京モーターショーで世界初公開された「IMk」の量産モデルだ。
こちらも価格は未定だが、軽EVとして現在(2021年6月)に発売中の三菱「ミニキャブ・ミーブ」が243万円であるが、「IMk」が上質な軽EVというコンセプトを持つことから、日産の軽EVも250万円以下で価格設定をすることは難しいのではないだろうか。
日産のほか、日系メーカーで日本発売中のEVは、ホンダの「ホンダe」が451万円、マツダ「MX30 EVモデル」も451万円と、同クラスのガソリン車やハイブリッド車を比べるとまだまだ高値である。
こうしたEVの価格を含めたEVの現状について、ユーザーはどのような感想を持っているのか?
この点について、「タイムズ」ブランドで駐車場管理や、レンタカー事業(旧マツダレンタカー)を展開する企業として知られるパーク24が大規模なアンケート調査をおこなっている。