【320psの最上位モデル】新型フォルクスワーゲン・アルテオンR 英国発売 シューティングブレークも

公開 : 2021.06.02 06:25

アルテオンの高性能モデル、「R」が英国で発売。使い勝手や快適性、パフォーマンスを両立したクルーザーです。

人気のシューティングブレーク

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

フォルクスワーゲンは、新型アルテオンRとアルテオンRシューティングブレークの受注を英国で開始した。価格はそれぞれ5万1615ポンド(802万円)と5万2435ポンド(815万円)からとなっている。

この2台のパフォーマンスモデルは、3万5435ポンド(550万円)から販売されているアルテオンの最上位モデルという位置づけだ。なお、ライトなスポーツモデルであるRラインは、ファストバックで3万8255ポンド(595万円)、シューティングブレークで3万9055ポンド(607万円)となっている。

フォルクスワーゲン・アルテオンRシューティングブレーク
フォルクスワーゲン・アルテオンRシューティングブレーク    フォルクスワーゲン

プラグイン・ハイブリッド仕様のeハイブリッドの英国価格は、後日明らかにされる。

アルテオンは2017年に発売されたが、これまではファストバックのみの展開だった。新しいアルテオン・シューティングブレークは、Bピラーから後ろが専用デザインとなっており、延長されたルーフライン、緩やかな曲線を描くキャビン、角度のついたテールゲートなどが特徴だ。

公式の数値では、シューティングブレークのトランク容量は565L(ファストバックは563L)、シートを畳んだ状態では1632L(同1557L)となっている。だが、フォルクスワーゲンによると、ベルトライン(ウエストライン)より上のスペースは測定値に含まれていないため、シューティングブレークの積載スペースは実際にはかなり大きくなっているという。

4輪駆動のハイパフォーマンスモデル

この2つのRモデルは、フォルクスワーゲンのパフォーマンス部門「R」のラインナップ拡大の一環として登場する。

同社の伝統的なEA888 2.0L 4気筒ターボガソリンエンジンの第4世代が採用され、最高出力320ps、最大トルク42.8kg-mを発揮。7速DCT、4輪駆動システム「4モーション」の最新バージョンが搭載されている。

フォルクスワーゲン・アルテオンR(左はシューティングブレーク)
フォルクスワーゲン・アルテオンR(左はシューティングブレーク)    フォルクスワーゲン

新開発のRパフォーマンス・トルクベクタリング・システムは、レーシングカーのシステムにヒントを得て開発されたと言われている。

このシステムは、モーターの出力を「ミリ秒以内」に最大100%、前後どちらかのアクスルまたは4つのホイールにバイアスする(偏らせる)ことで、「より機敏」に走らせることができるという。トルク配分は、ステアリング角、アクセルの入力、横方向の加速度、ヨーレート、速度によって決定される。

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