【8年ぶり全刷新】新型フォルクスワーゲン・ゴルフ8 日本仕様は全マイルドハイブリッド 価格/内外装/スペック解説
公開 : 2021.06.15 11:00 更新 : 2021.10.11 14:49
フォルクスワーゲンの新型ゴルフがついに日本上陸。コンパクトカーのベンチマークの全容をチェックします。
もくじ
ー偉大な国民車 8世代目のゴルフとは
ー伝統に忠実、一目でわかる安心感
ー内装、デジタル化されたインターフェイス
ー先進運転支援システムを標準装備
ーパワートレイン 全車マイルドハイブリッドに
ー必須オプションはそこまで多くない?
ーフォルクスワーゲン・ゴルフ8 全グレードと価格は?
ーグレード別のスペックは?
偉大な国民車 8世代目のゴルフとは
偉大なるビートルの跡を受け継ぐコンパクトカーとして1974年に誕生したフォルクスワーゲン・ゴルフ。
前輪駆動でハッチバックスタイルを基本とするゴルフは、デビュー以来3500万台以上の販売を記録し、Cセグメントのベンチマークであり続けている。
8世代目となる今回はプラットフォームこそ先代と同じMQBを使用するが、パワートレインは1Lの3気筒と1.5Lの4気筒とも48Vシステムのマイルドハイブリッド(VWとして初)となる。
またドライバーアシスタンス機能として210km/hまで対応する「トラベルアシスト」を標準装備。
スロットルやブレーキ操作のみならず、ステアリング操作もサポートしてくれるため、長距離ドライブの快適性と安全性が大いに高まるはず。
コロナ禍による生産の遅れなどにより、本国より2年ほど遅れて導入が開始される新型ゴルフ。その全容を確認しておきたい。
伝統に忠実、一目でわかる安心感
新しい衣装になったVWマークを中央に据えたフロントマスクと、初代から受け継がれてきた幅の広いCピラー。
新型も一目でフォルクスワーゲン・ゴルフとわかるスタイリングになっている。
寸法は先代に比べ全長こそ30mm長くなっているが、全幅は10mm、全高は5mm、ホイールベースは15mm短くなっている。
車体下も含め空力特性は徹底的に見直されており、Cd値は0.3から0.275まで減少している。
骨格部分はVWがセグメントの垣根をこえて用いるMQBであり、新型を象徴するライムイエローメタリックのカラーリングこそ新鮮だが、外観からではそこまで新しくなった感じがうかがえない。
だが日本市場でもコンスタントに2~3万台を売ってきたモデルであり、表面的な演出は不要なのだろう。
今年2月の発表から1月で1000台以上の予約が入ったという事実も「期待を裏切らないゴルフ」のイメージが定着していることを裏付けている。
内装、デジタル化されたインターフェイス
インテリアのキーとなるのは新型ゴルフが掲げた3つのコンセプトのうちの1つ「デジタル化」だ。
新型ゴルフのコクピットは、ステアリングスポーク上にこそスイッチ類が細かく散りばめられているが、ダッシュパネルやセンターコンソール上はいたってシンプル。
ドライバー正面の10.25インチパネルによるデジタルコクピットプロとダッシュ中央の10インチ・タッチスクリーンの2枚のパネルは見やすく並べられている。
ラジオやナビなどのインフォテインメントはeSIMによってオンライン・コネクティビリティ・ユニットと統合されており、より密接にドライバーと繋がることが可能になるという。
操作系も大きく変更されており、メーター横のライトスイッチはデジタルパネル化され、センターモニター下のタッチスライダーは指1本の操作で音量、2本でマップの縮尺が変わるなど直感的に操作できる。小型化されたシフトレバーもバイワイヤになっている。