【質にこだわるダウンサイザーへ】日産「ノート・オーラ」ライバル比較3選 

公開 : 2021.06.20 05:45  更新 : 2021.10.13 12:03

日産ノート・オーラは質へのこだわりが随所に感じられます。ダウンサイザーにおすすめのオーラのライバルを紹介します。

全方位へ向上 それが「オーラ」

text:Takahiro Kudo(工藤貴宏)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

日産が発売したコンパクトカー「ノート・オーラ」は、シンプルにいってしまえば「ノート」の上級仕様である。

「上位グレード」ではなく「上級仕様」と書いたのは、やはり同じ車とカウントするのにはもったいないほど差異があるからだ。

日産ノート・オーラ
日産ノート・オーラ

ボディとパワートレインの基本こそ同じだが、通常のノートとは異なる分が多い。

まずエクステリア。専用意匠のヘッドライトやバンパーによる差別化だけでなく、フェンダーまで異なるのだから驚く。

「オーラ」のフェンダーは片側20mm張り出しているのだ。標準ノートとは別デザインといっていい。「スカイライン」と「スカイラインGT-R」くらいの違いがある。

インテリアも上級化。

メーターは標準ノートが7インチ画面+5インチのセグメント表示だが、オーラでは12.3インチのフルTFTパネルを採用。先進性が昇華している。

ツイード調素材を張ってトリムを木目調と下インパネの仕上げもアップグレードされているし、シートも見た目こそ標準車と同じながら表皮の下にウレタンパッドを入れて上級車のような沈み込み感を実現。

フロントドア・ウインドウは遮音性向上のために2枚のガラスでフィルムを挟んだ高級車並みの仕立て。

そのうえ、パワーユニットは標準ノートに対してピークパワーで18%アップの136ps、最大トルクは7%アップの30.6kg-mへ性能を引き上げている。

外観、インテリア、静粛性や快適性、そして動力性能と、全方位的に能力を引き上げたのがオーラなのだ。

ダウンサイザーにジャストフィット

気になる価格は、布シートのFFモデル(Gグレード)で261万300円。

通常のノートの最上級グレードである「X」のFFモデルが218万6800円なので40万円ほどの価格アップとはなるが、上級車から乗り換えるダウンサイザーにとっては魅力的な選択肢となるのではないだろうか。

日産ノート・オーラのインテリア
日産ノート・オーラのインテリア

ダウンサイザーとは、車体の大きな車種から小さなクルマへ乗り換える人を指す。昨今、そんな人が増えているというのだ。

たとえば、子育てが終わり、大きなクルマも必要なくなったから小さいクルマへ乗り換える世代などが代表的である。

そんなダウンサイザーの悩みの1つが、「大きなクルマ」で贅沢を知ってしまったことではないだろうか。

基本的には大きなクルマほど室内の仕立てがよくなるから、小さなクルマへ乗り換えようとすると、インテリアの質感が低下して気になってしまうのだ。

内装の仕立てを高めたオーラは、そんな人にジャストフィットといえる。

では、内装な上質を備えるプレミアムなコンパクトカーは、オーラのほかにはどんなクルマがあるだろうか。今日の本題はそこである。

ノートが属するBセグメントハッチバックの中から考えてみた。

記事に関わった人々

  • 工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。

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