【7年ぶり全面刷新】メルセデス・ベンツ新型Cクラス 価格/サイズ/内装を解説 ワゴンも発売へ
公開 : 2021.06.29 12:42 更新 : 2021.08.27 14:43
新型Cクラス(日本仕様:W206系)のセダン/ステーションワゴンが正式発表。「C 200」「C 220 d」「C 350 e」を解説します。
はじめに Cクラスがフルモデルチェンジ
6月29日。メルセデス・ベンツ日本法人は、フルモデルチェンジしたCクラス・セダン、およびステーションワゴンを発表した。
はじめに日本導入されるのは「C 200」「C 220 d」という2モデルで、各仕様の先行予約を8月下旬以降に開始する予定だ。
Cクラスは、メルセデス・ベンツのDセグメント モデルだ。1982年に登場した「190クラス」が、そのルーツにあたる。
それまではBMW 3シリーズの独擅場だったプレミアムDセグメントの市場に、メルセデス・ベンツが初めて送り出した小型車(メルセデスとしては)として大いに人気を集めた。
のちに当時のアウディ80、それに続くアウディA4が登場。プレミアムDセグメントは、今もこの3ブランドを中心に動いている。
さて、その190シリーズだが1993年のフルモデルチェンジで「Cクラス」となり、ステーションワゴンやクーペなどバリエーションを拡大して現在に至る。
2014年から販売されている現行型Cクラスは、セダンとステーションワゴンを合わせて、日本で累計10万台以上を販売しており、2015〜19年は年間のセグメント・ナンバーワンを達成している。
新型Cクラスは、Cクラスとしては5代目、190クラスから数えれば6代目にあたる。
あらゆる面において常にセグメントのベンチマークとされているCクラス、その最新モデルの概要を紹介していこう。
新型Cクラス 外観
新型Cクラスの欧州仕様のボディサイズは、全長4751×全幅1820×全高1438mm。現行型より全幅の拡大は10mmに抑えながら、全長は65mm伸ばされて、伸びやかなシルエットとなった(欧州参考値)。
静止していても疾走しているように見えるダイナミックなプロポーションは、短いフロントオーバーハングと長いホイールベースの組み合わせによるもの。
パワードームを備えるスポーティなボンネットも、前へと進もうとする衝動を感じさせる。また、フロントウインドウとキャビンを大きく後方に配置して、Cクラスの伝統とスポーティさを表現。
サイドウインドウ下端に近いショルダー部には、フロントからリアまでを貫く、「キャットウォークライン」と呼ばれるキャラクターラインを一本通した。これにより、車高を低くスマートに見せている。
ヘッドライトは新型Sクラス譲りの上下方向に薄く、エッジの効いたデザイン。緩やかな多角形のラジエターグリルの中央には、スポーティな印象のスリーポインテッドスターが採用された。
リアエンドでは、新型Sクラス譲りの三角形で横に長い、二分割型のリアコンビネーションランプを採用。ランプ内部の精密な構造も、高い品質がディテールまで行きわたっていることを示している。
空力性能も追求されており、Cd値はセダンが最小で0.24、ステーションワゴンが0.27(いずれも欧州参考値)という高水準のエアロダイナミクスを実現し、省燃費性能も追求されている。