【名車の車名を再び】ルノー4復活 レトロなEV、新型「4ever」 今後4年以内に登場
公開 : 2021.07.02 18:45 更新 : 2021.07.08 13:04
ルノーはまもなく登場する新型EVで、「4」の車名を約30年ぶりに復活させることを公式に発表しました。
クラシックな「4」の名称
ルノーは、2025年までに発売する10台の新型EVのうちの1台に「4」の名を復活させ、レトロをテーマにした「タイムレス・クラシック」なEV「4ever(フォーエバー)」を導入すると発表した。今後導入されるルノー5とメガーヌEに加えて発売される。
ルノーのルカ・デ・メオCEOは、1961年から1994年まで生産されていたルノー4を復活させるという計画を、オンラインイベント「ElectroPop」で明らかにした。同イベントでは、ルノーが2030年までに欧州で販売するクルマの最大90%を完全EVにするという計画の詳細も公開された。
デ・メオは、このイベントで4everの具体的な情報をほとんど明かさなかったが、5と同じCMF-BEV小型車用プラットフォームを使用し、同程度のサイズになると思われる。
5がスポーティなハッチバックとして構想されているのに対し、4everはコンパクトなクロスオーバーという位置づけとなるようだ。5と同様に、デザイン責任者のジル・ヴィダルが「レトロモダン」と称するスタイリングを採用する予定である。
フルゴネット風の商用バンも登場か
5と4everには、ルノー・グループが開発中のバッテリーと電気モーターの新技術が採用される予定で、これによりコストを下げることができるという。CMF-BEVプラットフォームに搭載されたこの技術により、5のコストを同サイズのルノー・ゾエと比較して33%削減できるとしている。
ゾエは英国では2万7505ポンド(約420万円)から販売されているため、2023年の発売時には5の価格は1万8500ポンド(約285万円)程度になると考えられる。
一方、パフォーマンスブランドのアルピーヌが2024年に初のEVを発売することも明らかにされている。
また、ルノーはCMF-BEVプラットフォームを新型電動バンにも使用する。詳細は明らかにされなかったが、発表会で示されたシルエットを見る限り、パネルバン仕様のルノー4フルゴネット風のデザインであることが伺える。
デ・メオは発表会の中で、現行のゾエの生産を2024年に終了すると発表した。現在、直接の後継モデルは存在しないが、「今日発表した製品に代わるので、穴が開くわけではない」とのこと。