【ラインナップ最速】アバルト695 特別仕様車「エッセエッセ」欧州発表 エアロ強化と軽量化実現
公開 : 2021.07.05 06:05
1.4Lエンジンから182psを絞り出す695の特別仕様車が登場。エアロを強化し安定性が向上しています。
1390台の限定モデル
アバルト695に限定車「エッセエッセ(Esseesse)」が登場した。ハンドリングと加速を向上させたラインナップ最速のモデルとなっている。
エッセエッセでは、695の182psの1.4L Tジェットエンジンはそのままに、軽量化されたアルミニウム製のボンネットにツインパワーバルジ、アクラポヴィッチ製のエグゾースト、角度調整可能な新しいリアスポイラーを装備し、安定性を向上させている。全体として、ダウンフォースは最大42kg増加し、重量は10kg減少したという。
1390台が限定生産され、うち695台がスコーピオン・ブラック、残りの695台がカンポヴォーロ・グレーに塗装される。
リアスポイラー、ミラーキャップ、サイドステッカーにホワイトのディテールを施し、ホワイトの17インチアロイホイールとレッドのブレンボ製ブレーキキャリパーを装着する。サイドとリアには「695」のロゴが入っている。
チンクエチェントのレース精神
車内では、ヘッドレストに「One of 695」の文字が刻まれ、ドライバーが選んだボディカラーに合わせたステッチが施されている。
また、カーボンファイバー製のシフトレバーが装備されており、「レーシングスピリットを強調している」とのことだ。
フィアットのUconnectインフォテインメント・システムが搭載されており、7.0インチのタッチスクリーンには、サットナビ、アップル・カープレイ、アンドロイド・オートが搭載されている。
この仕様は、アバルトが1964年にフィアット500を改良し、「695エッセエッセ」として発売したモデルにインスピレーションを得ている。このモデルは排気量を690ccに、出力を38psに引き上げ、最高速度140km/hを実現し、生産台数はわずか1000台とされた。ボンネットには大文字で「SS」のモノグラム、ダッシュボードには「esseesse」の文字が入っていた。