【5000万円超予想も?】「奇跡の」日産スカイラインGT-R(R34)ニュル 未登録/走行10km 7/5入札開始
公開 : 2021.07.05 08:20 更新 : 2022.03.25 18:49
未登録、走行距離わずか10kmの奇跡の日産スカイラインGT-R(R34)がヤフオクに出品。注目が集まります。
もくじ
ー走行距離10km 奇跡のGT-R(R34)出品
ー「Vスぺニュル」 どんなクルマ?
ースーパーカー並み 相場はどのくらい?
ーなぜこんな高額に? ワイスピが人気後押し
ー誰でも「奇跡のGT-R」に入札の権利
走行距離10km 奇跡のGT-R(R34)出品
世界中で価格高騰が続いている日産スカイラインGT-R(R34)にはさまざまなバージョンがあり、それぞれ4~5年前に比べると信じられない高額となっている。
最上級グレードでは3000万円以上で落札されるケースも増えており、もはや一般のGT-Rファンには手が届かない金額まであがっている。
2021年7月5日11時に入札ページがオープン、本人確認が済んだ人から入札可。
「奇跡のGT-R」についてまずは紹介しておきたい。
今回、出品される個体は昨今、高額落札が続いているGT-R(R34)の中でもかなり希少な限定車「Vスぺニュル」である。
正式名称は「2002日産スカイラインGT-R VスペックIIニュル(BNR34)」
奇跡といわれるゆえんは、走行距離わずか10kmの未登録の新車だからで、なぜ発売から20年近くを経て未登録で残っていたのかは謎であるが、とにかくオドメーターの数字は「10km」となっており登録された履歴はない。
なお、このVスぺニュルは、かつて日本のオークションにて高額落札された経緯がある。
2018年1月に初めて開催された「東京オートサロン・オークションwith BH Auction」なるイベントである。
1994トップシークレットTS8012V(JZA80改)(900万円)や1990日産スカイラインGT-R(BNR32)(800万円)などとオークションにかけられ、「Vスぺニュル」はスタート価格2000万円!
そして、3200万円(手数料別)という驚きの価格で落札されたのだ。
当時(とはいっても3年半前だが)は、現在ほどにGT-R(R34)の価格は高騰していなかったが、そろそろ上り始めていた状況である。
「Vスぺニュル」 どんなクルマ?
あらためて「Vスぺニュル」について説明をしておこう。なお「ニュル」(Nur)とはGT-Rの開発にあたって走行テストがおこなわれた、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットを意味する。
2002年1月24日に日産自動車から公開されたプレスリリースには、以下のように記されている。
「今回発売するMスペック・ニュル/VスペックIIニュルは、ニュルブルクリンク24時間耐久レースや国内のスーパー耐久レースなどのベースエンジンに使われているN1仕様エンジンをベースとして、エンジン中心部品であるピストンやコンロッドを重量バランスの均一化を図った高精度バランス品とすることで、エンジン高回転域における爽快な回転フィーリングにより磨きをかけた」
「さらに、限定車専用としてゴールドシリンダーヘッドカバーを採用し、特別仕様のエンジンであることが一目でわかるものとした」
「また、限定車特別装備として、フルスケール300km/hの専用スピードメーター、立体成形の専用グレードネームエンブレムなどを採用した。さらに特別塗装色ミレニアムジェイド(M)を限定車専用色として追加設定した」
リリースにはスカイラインGT-R(R34型)が2002年8月初旬をもって生産を終了する説明も添えられている。
生産終了の理由は平成12年排ガス規制に対応できなくなるためだ。この規制で同時に80スープラ、S15シルビア、RX-7(FD)も販売を終了している。
MスペックとVスペック合計で1000台の販売だったが、実は当初は300台の予定だった。
あまりの反響の大きさに500台に増やし、さらに1000台に拡大した。それも予約開始日の2002年2月26日に即日完売となった。