【後輪駆動の2ドア車】新型BMW 2シリーズ・クーペ 欧州発表 デザイン一新、キドニーは伝統的
公開 : 2021.07.07 18:05 更新 : 2021.07.08 14:38
BMWの2ドア小型クーペ、2シリーズの最新モデルが登場。ガソリンやハイブリッドなどパワートレインも多彩。
発売は2022年初頭の見込み
2022年初頭の市場投入に向けて、2代目となる新型BMW 2シリーズ・クーペのベールが外された。
後輪駆動の新しい2ドアクーペは、「エモーショナルなドライビング・エクスペリエンスを求めるスポーティー・エンドの顧客」をターゲットとしている。
欧州仕様では、2.0Lターボ4気筒で最高出力183ps、最大トルク30.5kg-mをリアアクスルに供給するガソリン車「220i」、マイルド・ハイブリッドの2.0Lディーゼル4気筒で190psと40.7kg-mを発揮する「220d」、そして3.0Lガソリン直列6気筒で4輪駆動の「M240i xドライブ」の3種類のモデルが用意される。
M240i xドライブは、2022年後半にフルモデルチェンジしたM2クーペが登場するまで、最高出力374ps、最大トルク51kg-mを発揮し、ラインナップの頂点に立つ。
趣味性の高いコンパクトクーペ
各モデルとも、ローンチコントロールとスプリントモード機能を備えた8速ATを採用。AUTOCARが最近プロトタイプを試乗したM240iには、ハンドリングを重視して電子制御式リア・ディファレンシャルが追加されており、4輪駆動システムはBMWのスポーツカーらしくリア・バイアスになるようにプログラムされている。
2022年夏に発売予定の244psの「230i」にも、リアアクスルにディファレンシャルを搭載したモデルが用意されている。
現行モデルよりも34psパワーアップしたM240iは、静止状態から100km/hまでわずか4.3秒で到達し、最高速度は電子制御によるリミッター付きで250km/hに達する。一方、燃費は13.6~14.8km/lで、220iの17.6~19.0km/l、220dの23.5km/l~25.5km/lと比較しても遜色ない。
アジリティとダイナミズムを最優先に設計された新型2シリーズは、先代モデルよりもわずかに大きく、全長4537mm、全幅1838mmとなっているが、全高は28mm低い1390mmとなっている。
また、ホイールベースを51mm延長し、「力強く、スポーティな外観」を実現。さらに、フロントとリアのトレッドを広げ、ねじり剛性を12%向上させ、前後の重量バランスをほぼ50:50にすることで、コーナリング性能を高めている。