【軽キャンに上質を】対面で座るダイネット 軽キャンピングカーの車中泊、ナッツRVスピナが変える?

公開 : 2021.07.07 19:15  更新 : 2021.10.11 11:31

クオリティにこだわる軽キャン。対面で座れるダイネット、質感の高い家具。ナッツRVのスピナを撮影してきました。

軽キャンパーなのに「ハイグレード」

text&photo:Hidenori Takakuwa (高桑秀典)

日本全国に8つの直営店を展開している「ナッツRV(福岡県)」は、日本最大級のキャンピングカー製造メーカーだ。

直営店ならではのきめ細やかなサービス体制で、不意のトラブルへの対応や、旅先でのメンテナンスなどを引き受け、ユーザーのキャンピングカーライフを徹底サポートしている。

スズキ・エブリイがベースの「スピナ・ポップアップルーフ(2WD/4AT仕様)」 。撮影車両は本体価格290万7300円。オプション込みで305万4920円。
スズキエブリイがベースの「スピナ・ポップアップルーフ(2WD/4AT仕様)」 。撮影車両は本体価格290万7300円。オプション込みで305万4920円。    AUTOCAR JAPAN編集部

そのような魅力的なアドバンテージポイントがあるナッツRVでは、コンパクトな軽キャンパーから国内最高峰のフルコンまでをラインナップ。

東京キャンピングカーショー2021で取材した「スピナ」は、ナッツRVならではのこだわりが随所に反映された“ハイグレードな”コンパクトキャンパーだ。ノーマルルーフ・タイプとポップアップ・タイプを揃える。

Spinach=スピナという車名は、ナッツRVがキャンピングカー(キャブコン)を2000年に初めて製作し、わずか30台で生産を終了した幻のモデルに由来する。

現在のナッツRVが誇る“技術の枠とセンスと想い”を込めて製作されたこの軽キャンパーは、その復刻版なのであった。

装備/シートアレンジ/ベッドについて

シンプルなエクステリアからも分かるように、ハイグレード・コンパクトキャンパーの「スピナ」は日常の足として普段から気兼ねなく使え、それでいて出先でくつろぐことができる。

その守備範囲の広さと使い勝手のよさは、ダイネット、シャワーヘッド付きのコンパクトシンク、キャビネット、フラットベッド、そして、USB電源ポート、ダウンライトといった電装設備までを装備しているという、軽キャンパーとは思えない装備満載の室内によって実現されている。

軽キャンパーでありながら、向かい合って座れる本格的な対面ダイネットが備わる。
軽キャンパーでありながら、向かい合って座れる本格的な対面ダイネットが備わる。    高桑秀典

走行中は、乗員が肘掛付きのセカンドシート(片側だけ倒すアレンジも可能)で快適にドライブを楽しむことができ、リアスペースを展開すると大人2名がゆったり寝ることができる長さ1920×幅1020mm(最大幅1250mm)の空間が広がるのだ。

硬質ウレタンマットとマット下の補強板で丈夫かつ強固なベッドを実現しているので、車中泊時にフラットベッドでゆっくり休むこともできる。

ポップアップを開けると、そこには1950×1060mmのベッドスペース(高さは一番高い箇所で900mm)と快適な空間が広がるので、こちらでくつろいでもいいだろう。後ろ開きのポップアップは、両サイドが開閉式ネットなので、開ければ風通し抜群だ。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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