【純粋なスポーツカー再来】新型トヨタGR 86 英国自動車イベントに登場 欧州発売は2022年か
公開 : 2021.07.12 19:05
英国グッドウッドで開催された自動車イベントに新型GR 86が参加。欧州の86ファンの期待を高めました。
トヨタのFRスポーツクーペ
トヨタは、GT 86(欧州での86の名称)の後継モデルとなる新型GR 86を、英国の自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で一般公開した。
この後輪駆動の4シーターは、今年末の発売に先駆けて、ヒルクライムでダイナミックなデビューを果たした。
新型GR 86は、今年初めに発表された第2世代の新型スバルBRZとともに開発されたものだ。昨年11月に初公開されたBRZは、欧州では販売されない。トヨタは、この2つのモデルが「切磋琢磨」により開発されたものであり、どちらも「独特のドライビングフィール」を実現するとしている。
初代GT 86とBRZは2.0Lエンジンを採用していたが、新型は予想通り、スバルの水平対向2.4L 4気筒ガソリンユニットを搭載している。日本で発売されるGR 86は、GT86の200psと20kg-mから、235psと25kg-mにパワーアップ。0-100km/h加速は6.3秒と、先代モデルよりも1.1秒速くなっている。
最高回転数は7400rpm、最高出力は7000rpmで発揮される。トランスミッションは、6速MTとATの2種類を用意。GR 86には、スバルの運転支援システム「アイサイト」が搭載されている。
トヨタによると、2012年に発売されたGT 86の「本質的な運転の楽しさ」を維持することに重点が置かれており、そのためには車重を最小限に抑えることが重要であるという。新型車の車両重量は1270kgで、先代よりも5kg軽くなっている。アルミニウム製のルーフやボディパネルを採用するなどして、軽量化を実現したという。
ドライバー重視のデザイン
新型GR 86は、全長4265mm、全高1310mm、ホイールベース2575mmと、先代とほぼ同じサイズ。これにより低重心化を図り、ねじり剛性を約50%向上させたことで、「よりシャープなハンドリングとステアリング」を実現したとしている。
また、トヨタのモータースポーツ活動から得られた知見をもとに、空力特性に優れたフロントエアダクトやサイドパネルを採用し、操縦性と安定性を向上させているとのこと。
日本仕様車には、7.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが採用され、ドライバーに焦点を当てたダッシュボード・デザインに改良されているという。
日本では今年末に発売予定だが、英国および欧州では2022年の発売を見込んでいるが、詳細は未定だ。トヨタは、さらなる詳細については今年後半に発表するとしている。
GT 86からGR 86への名称変更により、GRスープラやGRヤリスと並んで、トヨタの新しいGRパフォーマンスラインの仲間入りを果たしたことになる。